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ニッチ先生の見聞思 大きく叩けば大きく響く

大きく叩けば大きく響く
 

西郷隆盛に対する坂本龍馬の評価

幕末の志士、坂本龍馬が西郷隆盛と初めて面談したときの感想を、師であった勝海舟に報告しました。
それが、次の文章です。
西郷というやつは、わからぬやつでした。釣り鐘に例えると、小さく叩けば小さく響き、大きく叩けば大きく響く。
もし、バカなら大きなバカで、利口なら大きな利口だろうと思います。ただ、その鐘をつく撞木(しゅもく、坂本龍馬自身のこと)が小さかったのが残念でした。
『竜馬がいく』(司馬遼太郎著)より
この報告を受けた勝海舟は、評される人も評される人。評する人も評する人という感想を記しています。

願わなければ叶わない

小さく叩けば小さく響き、大きく叩けば大きく響く、これは理想事業を設計するときにも言えることです。
つまり、大きく叩かなければ、大きく響く可能性はゼロなのです。
たとえば、10億円企業を目指す人の構想は、1億円企業を目指す人の構想よりも大きいです。
また、100億円企業を目指す人の構想は、10億円企業を目指す人の構想よりも大きく、社会性まで加味されます。
ドラッカーは、規模はともかく、質的には成長しなければならないと言っています。会社経営は、必ずしも「会社の規模を大きくしなければならない」ということではありません。
藤屋式ニッチ戦略のテーマは「中小企業はニッチでリッチに!」ですから、「規模的拡大の経営」よりも「粗利益率を重視する経営」を勧めます。
それでも、なお、理想事業を設計するときは、理想的な粗利益率像を描いてほしいのです。
 

理想事業を設計するときは

現在からの積み上げ方式で理想事業を描くことはできません。
なぜならば、現在できること、しかも社内の能力を基準に考えるからです。

逆、理想事業から逆算すると、足りないモノが見えてきますので、その不足するモノの取得が視野に入ってきます。
したがって、「あるべき姿」を描いて、そこに到達する方法を考えることになります。
自社だけの能力で足りなければ、他社との連携を考える、専門家の知恵を借りる、できる人を雇用するなど、具体的な方法が見えてきます。
それを、活用できるヒト・モノ・カネ・時間で評価すると、描いた理想事業が妥当かどうかわかります。
そうすると、理想事業の理想を下げるか、理想事業に到達する期間を延ばす、方法見直すなどの対策も見えてきます。
これが理想事業を設計する意義です。
 

リポジショニングが必要になる

リポジショニングとは、経営方針を変えること、立ち位置を変えること、戦略を変更することです。
今、起こっている変化(コロナ禍)は、経営環境を大きく変えることになります。
とくに、デジタル化に影響を受ける会社では緊急の対応が必要です。

たとえば、リポートワークや在宅勤務が進めば、紙ベースの情報提供・情報交換・情報共有は極端に減るはずです。
これは「すでに起こっている未来」ではなく、「すでに起こっている現実」です。
コピー機を製造している会社、コピー機を販売している事務機器屋、紙を製造している製紙会社、紙を販売している卸売業、あるいは印刷業、印刷機メーカーの市場が縮小します。
ペーパーレスは以前から言われていることでしたが、コロナ禍で縮小スピードが加速されました。
市場そのものが消滅することは考えられませんので、生き残れば「残存者利益型のニッチ市場」を手に入れることができます。
この市場に留まるのであれば、それを覚悟する必要があります。
その場合でも、リポジショニングが必要になってきます。
対岸の火事と思っていたことが、隣家の火事だったというのはよくあることです。
ですから、早急に対応してください!

変革期にはリポジショニングを検討しなければなりません。
また、ポジショニングができていない会社は、この機にポジショニングしてください。
さらに、ポジショニング、リポジショニングして、事業を設計・再設計するときには、共通認識を持たせるためのコンセプト・メイキングが必要になります。
ただし、最初は大きく描くことは忘れないように!!

社内で方法論がわからなければ、下記のセミナーにご参加ください。
少数セミナーですから、貴社のポジショニングやリポジショニング、コンセプトにも踏み込んでいきます。

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2020/07/11

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