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手軽な商品開発手法:創造的模倣

創造的模倣
 

関連づける力

ニッチ先生は、ドラッカーの企業家戦略のうち、「ニッチ戦略」と「創造的模倣戦略」が中小企業にもっとも適していると考えています。
いつもニッチ戦略のことをお話ししていますので、今日は創造的模倣についてお話しします。

その創造的模倣ですが、基礎になる能力が「関連づける力」です。
イノベーションとは、ゼロから発明したり技術開発したりするのではなく、既存の何かと既存の何かを結びつけて、新しい何かをつくりだすこととドラッカーは言っています。
しかも、自社や自社が属する業界内での発想では大した事業や商品・サービスの開発はできません。
できるだけ異分野同士を結びつける発想が必要です。
たとえば、懐中時計とベルトを結びつけて腕時計を開発したように、一見、無関係に思えるものを結びつけることで、思いがけない便利さや効率アップを実現することができます。

また、急成長したネットオークションのイーベイは、「インターネット企業のIPO(新規株式公開)に乗り遅れたため、より効率的な市場を創り出すことにした」「創業者ピエール・オミダイア氏の婚約者がペッツ(キャンディ)のコレクターだった」「これを探すのに地元で広告を打ってもムダだった」ことの、無関係の3つを結びつけてネットオークションを創り出しました。

このような思考法は、トレーニングである程度身につけることができるようになります。 とにかく、新しい事業や商品・サービスを生み出すと強く思い続けることです。
 

質問力

ドラッカーは、適切な答えを見つけようとすることよりも、適切な質問をすることのほうが重要であり、しかも難しいと言いました。
ほとんどの人は、適切な質問を発するのは難しいし、めんどうくさいので、安易な答えを見つけようとして、表面的な質問にとらわれています。
分かっているけど、やらない。
そこにイノベーションのチャンスが潜んでいます。

質問力を強化する第1は、「当たり前を疑う」ことです。
つまり、現状を否定するのです。
どんなに現状が良くても、それに甘んじず、「もっと良いモノや良いやり方があるはずだ!」と考えるのです。

たとえば、デル(コンピュータ)を立ち上げたマイケル・デルはPCを分解してみて、「部品の合計金額が600ドルなのに、どうして3,000ドルで売られているのか」と考えたそうです。
彼は「部品価格」と「販売価格」の差を「付加価値だから」と単純に考えなかったのですね。
このようなことがきっかけになって、のちにデルモデルと言われる低単価でPCをカスタマイズでネット販売するビジネス・モデルを創り出しました。

経営コンサルタントとしても超一流だったドラッカーのコンサルティングの特徴は、答えを与えることではなく、本質を考えさせる質問力にありました。
ニッチ先生は、それを見習って、質問力を強化したいと思ってきましたし、今もそう思っています。
その結果、コンサルティングに入るときは、まず「その業界、お客様企業の当たり前を疑う」ことからスタートしています。
あるいは、市場やお客様の「困った!」「もっと○○したい!」に気づくことを意識しています。

そうして、それについて「なぜ?」「もし~だったら?」と自問自答してみます。
そして、本や新聞、ネットからの情報を備忘録としてストックしているネタ帳、コンサルティングの事例、主催している藤屋式ニッチ戦略塾の塾生さんの事例などから、無関係な何かと何かを結びつけて答えを探します。
それが商品開発、市場開拓のアイデアに結びついています。
つまり、ゼロから考えるのではなく、他社の成功をひと工夫してマネ(創造的模倣)しているのです。
 

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2020/06/24

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