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マーケティングから見るポジショニング
ポジショニングでイメージを「見える化」する
通常、ポジショニングは独自化や差別化を「見える化」するための【戦略策定のツール】として使っています。これをマーケティング、とくにメッセージ発信のツールとして使うと、まったく違った現実が見えてきます。
情報社会で発信するメッセージを【買ってもらいたいお客様】にうまく届けるために重要なのは、宣伝広告に使う費用や時間の量ではありません。
重要なのは、【買ってもらいたいお客様】と「どのようにコミュニケーションの取り方をするか」です。
ポジショニングは、メッセージの本質を変える武器になります。
そうした意味でポジショニングは、情報が氾濫する現代社会で、ペルソナにメッセージを届ける「もっとも効果的な考え方」と言えます。
ポジショニングは、商品そのものは変えない
さて、ポジショニングは、商品そのものを変えるものではありません。【買ってもらいたいお客様の頭の中にあるイメージを変えるもの】です。
つまり、商品や提供方法のイメージを、【買ってもらいたいお客様】の頭の中で、競合との違いを位置づけ(ポジショニング)するものなのです。
もっとも、【買ってもらいたいお客様】がイメージ(認識)しやすいように、商品名・価格・パッケージなどを変えることはあります。
つまり、マーケティングの視点から見るポジショニングは、「買ってもらいたいお客様の頭の中にすでにあるイメージを操作し、それを自社の商品や提供方法に結びつける」ものです。
あくまでも、イメージを変えるだけです。
ポジショニングの事例
なお、メッセージの発信では、発信するメッセージをシンプルにします。【買ってもらいたいお客様】に競合品との違いを印象づけたいなら、あいまいさを捨て、シンプルで尖(とが)ったメッセージを発信することです。
たとえば、アスクルは、
- それまで、いつ配達されるかわからなかった事務用品・文房具を、「翌日配達する」というシンプルで魅力的なイメージを浸透させることで、差別化を図りました
- しかも、それまで小ロット注文で面倒くさいと業者に無視されてきた小企業・零細企業(ブルーオーシャン市場)を対象とした
この2点、(1)小企業・零細企業を対象に、(2)小ロットの注文でも翌日に届くということを、【アスクル】という「シンプル」かつ「魅力的」なイメージでポジショニングし、急成長しました。
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2021/01/19 |