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差別化戦略 メッセージ作成の3ステップ
メッセージを言葉化する
YouTubeや動画作成ソフトの普及で、中小企業でも、安価や無料で映像でのメッセージ発信が可能になってきました。しかし、重要なのは、あなたの会社の商品・サービス・提供方法ならではの魅力をしっかり伝えることです。
そのためには、まず、コンセプトを言葉(文字)にして具体化し、そのうえで商品・サービス・提供方法の特徴を明らかにして、「キャッチコピー」と「3つの魅力」を打ち出します。
あなたは、「イメージが伝わればよいのではないか」と考えるかもしれませんが、イメージは人によって異なります。
たとえば、絵画・音楽・演劇・本などは、受け取る人によってイメージはまちまちです。
それはそれでよいのですが、画家・作詞家・作曲家・歌手・脚本家・監督・演出家・著者は、自分の作品に対する強い想いをもち、メッセージを発信しています。
そのうえで、自分のメッセージを受け取る人の感性を尊重しているのです。
芸術でもそうなのですから、個性が出しにくいビジネスでは、さらに強いメッセージが必要になります。
そのためにも、事業や商品のコンセプトをはっきりと打ち出してください。
それが、お客様とのコミュニケーションだけでなく、社内の意思統一にも結びつきます。
たとえば、自社にとって品質とは何か、サービスとは何かなどです。
ニッチ先生が主催する【藤屋式ニッチ戦略塾】の塾生さんが作成したメッセージ発信シートに、「高品質な不動産サービス」という表現がありました。
それに対して、「貴社における品質とは何ですか」と質問したところ、「業務によって品質の定義が違います。弊社では15くらいあります」との答えが返ってきました。
重ねて「品質は大切なものですし、セールスポイントにもなります。それらの品質をホームページなどでメッセージとして発信していますか」と質問すると、「まだしていない」とのことでした。
そこで、「貴社の業務の品質を言葉化してホームページに載せてください。『15のお約束』というような形で載せると、お客様も安心します。また、社員さんにとっては行動指針になります」とアドバイスしました。
これが、言葉化する意義です。
メッセージを「見える化」する
人は五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)を使って情報収集します。そのなかでも、視覚からの情報収集は80%を占めています。
したがって、メッセージ発信で「見える化」することは必須条件だと認識してください。
見える化には、言葉化・図式化・数値化・画像化・動画化があります。
対象とするお客様、商品やサービス、メッセージ発信の媒体の特性から、最適なものを組み合わせて、「メッセージの見える化」にチャレンジしてみてください。
メッセージを「魅せる化」する
「百聞は一見に如かず」と言われているように、画像・動画のわかりやすさは群を抜いています。とくに、画像・動画の良いところは、大量の情報でも、短時間で伝えることができる点です。
たとえば、一枚の写真の情報を、言葉だけですべてを伝えようとすると、最低でも5,000文字は必要です。
しかも、言葉からイメージするときは、個人の経験や感性が作用しますので、発信側のイメージが正確に伝わることはありません。
なお、動画サイトのYouTubeでは、無料で「YouTubeチャンネル」を開設できます。
これは、「自社専用のテレビ局」を開設するようなものです。
ですから、メッセージ発信のチャンスは無限に広がります。
これらを理解したうえで、販路開拓の手段としてホームページなどは、デザインにもこだわってください。
人は第一印象で90%決まると言われていますが、メッセージ発信のツールも同じです。
「良いイメージ」をもってもらうことはメッセージ発信の必須条件です。
また、メッセージ発信はインターネットだけに限定するわけではありません。
ニッチ先生のように、著書や雑誌への寄稿も有力なメッセージ発信の手段になっています。
あるいは、デパートなどの食品売り場などでの実演・試食販売は、五感に訴えることができる「魅せる化」(見た目、食感、味、匂い、調理の音)です。
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2020/10/30 |