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中小企業経営 マルチプル・ニッチャー

マルチプル・ニッチャーとは、多角化企業のことです。
マルチプル・ニッチャーになるには、特別な才能は必要ありません。

  • 多角化戦略の基本と原則に沿って、市場を細分化し、
  • 細分化した市場のなかから、強みを活かせる複数の市場を選択し、選択した市場を他の市場と区分するために特徴を表す名称を付け(ネーミング)。
  • どのような人に顧客(ファン)になってもらいたいかを決め、そのファンがもっとも満足する商品やサービスと提供方法を決めていきます。
これを一つのニッチ市場ではなく、複数のニッチ市場で展開するのがマルチニッチ戦略であり、この戦略を採用する企業がマルチプル・ニッチャーです。

基本と原則にそって実行すればよい

多角化に特別な才能は必要ない

多角化戦略の設計に特別な才能は必要ありませんが、上手に行なうためには、戦略策定も繰り返しの練習が必要になります。
これは、スポーツや楽器の演奏、お稽古ごとと同じように、仕事も例外ではありません。
たとえば、ピアノを弾けるようになるには、楽譜が読めるようにならなければなりません。
次に、ピアノの弾き方を覚えなければなりません。
それができるようになると、簡単な曲から練習を始めます。
それも良い指導者について練習したほうが早く上達でき、上達のレベルも違ってきます。
上達に関しては、仕事もスポーツも楽器演奏も同じです。
楽譜通りに弾けるようになれば、ピアノも上達します。
一流になるには特別な才能が必要になります。
しかし、普通に弾けるようになるには、楽譜が読めるようになって、繰り返し練習することで十分です。
多角化も、楽譜に当たる多角化の基礎知識を理解して、良い指導者について、良いフォーマット(道具)を使って繰り返し練習すれば上達します。

新しいことは守・破・離で修得する

「学ぶ」は「マネる」がなまったものだと言われています。
マルチプル・ニッチャーになるのは、理論だけでなく技能(スキル)が必要になります。
技能の修得は基本(知識)と原則(手順)を知り、上手にできるようになるまで反復練習することです。
つまり、

  • 守:まず、基本を身につけるために、ひたすら基本を習得する。
  • 破:次に、基本を修得したら自分なりに創意工夫する。
  • 離:そうして、自分のオリジナルの世界をつくっていく。
ただし、基本を逸脱しないように、定期的に知識を見直したり、技能は基本を反復練習したりする習慣を身につけることです。

市場のセグメンテーション

既存の市場を細分化してニッチな市場を見つける

市場を細分化するときには、表をつくると便利です。
たとえば、婦人服市場を細分化するときには、縦軸を身長、横軸を体型とすると、身長は高い・普通・低い、体型は肥満型・やせ型で9つに細分化できます。
縦軸と横軸で細分化した各枠の分布割合は、身長・体型ともに、普通が60%、高い・低い、肥満型・やせ型がそれぞれ20%ずつになるでしょう。
その結果、組み合わせは次のようになります。
   身長× 体型・・・市場シェア
(1)高い×肥満型・・・・ 4%
(2)高い×普通型・・・・12%
(3)高い×やせ型・・・・ 4%
(4)普通×肥満型・・・・12%
(5)普通×普通型・・・・36%
(6)普通×やせ型・・・・12%
(7)低い×肥満型・・・・ 4%
(8)低い×普通型・・・・12%
(9)低い×やせ型・・・・ 4%
表から細分化した市場の大きさがわかります。婦人服の市場規模が5兆円とすると、(5)の市場規模は全体の36%で1兆8千億円、同様に、(2)(4)(6)(8)の市場規模が12%で6千億円、(1)(3)(7)(9)が4%で2,000億円になります。
全体の12%しかないのであれば、まずはニッチ市場と言えるでしょう。
また、4%になれば完全なニッチ市場です。
この表を、さらに、金額、フォーマルとカジュアル、年齢層などで細分化していくとどうなるでしょう。

9分割に金額(高い・普通・安い)で3分割すると27分割に、それをフォーマルとカジュアルに分けると54分割に、さらに年齢層の6分割(10代、20代、30代、40代、50代、60代)を加えると、324の市場に細分化できます。その結果4%市場は、0.0数%の超ニッチ市場になります。

そのなかで独占できそうな市場を選ぶ

細分化した市場のなかから、
(1)自社の強みを活かせるか?
(2)業界の異常識か?
(3)面倒くさそうか?
(4)既存のやり方では儲かりそうにないか?
を判断基準にして、独占できそうな市場に優先順位をつけます。
次に、優先順位の一位のニッチ市場に焦点を当て、その市場に対応するためのビジネスモデル(仕組み)をつくります。
そうして、実際につくった仕組みにそって運営し、見直ししたり、修正したりしながら、ビジネスモデルを確立していきます。
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2019/09/20

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