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現在と次世代の商品の利益が相反したらどうする?
次世代の商品に取り組めない理由
優良企業の強みは、優良顧客が多いことです。その反面、優良企業の弱みは優良顧客が多いとことです。
どういうことでしょうか?
優良企業は既存の大口顧客が求める商品以外は、社内では傍流になってしまいます。
それは、大口顧客と大口顧客が求める商品で、会社の事業が成り立っているからです。
この場合、社内の主力商品が市場でも主流であるうちは問題もありません。
しかし、新技術に基づく商品が開発され、市場に広まっていくような展開で、大口顧客が新技術の商品を求めないかぎり、こうした優良企業の対応は後手になってしまいます。
その結果、市場から取り残され、大口顧客と心中するような状況に陥りかねません。
市場に取り残されない方法
新技術商品への対応が遅れ、業績が最悪の状況にならないためには、ドラッカーの3つの事業に関する質問が有効です。その質問が、(1)わが社の事業はどのような事業か
(2)このまま推移するとどうなるか
(3)では、どうなるべきか
です。
ほとんどの場合、早急に具体的な手を打たない限り、事業の衰退・消滅、企業の倒産を免れることはできません。
そうならないためには、
(1)新しい事業部を立ち上げて対応する
(2)別会社にして対応する
(3)企業規模が小さい場合は、別の人に担当させる
ことです。
新技術に基づく新商品の出現で、既存の市場が消滅することはよくあることです。
たとえば、電卓の出現で計算尺は市場から淘汰されました。
算盤(そろばん)は、計算器としての役割は終わりましたが、脳トレの機器に商品の意味を変えて生き残っています。
あるいは、レコード、CDはダウンロード型の新技術にメイン市場から駆逐され、マニア向けの商品として超ニッチ市場で生き残っているだけです。
業績悪化は、最初は徐々に、そしてある時点から急速に進行します。
これらのことを考慮して、市場の変化に対応してください。
このような状況に対応する
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2023/02/07 |