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60歳の彷徨

60歳の彷徨

孔子の教えを説いた『論語』に次のような一節があります。
 
子曰、
吾十有五にして学に志す。
三十にして立つ。
四十にして惑はず。
五十にして天命を知る。
六十にして耳に順(したが)ふ。
七十にして心の欲する所に従へども、
矩(のり)を踰(こ)えず。
 
これは、孔子が自分の成長過程を振り返ったものです。
現代の文章に直すと、次のようになります。

先生はおっしゃった。
 私は15歳のとき学問に志を立てた。
 30歳になって、その基礎ができて自立できるようになった。
 40歳になると、心に迷いがなくなった。
 50歳になって、天が自分に与えた使命が自覚できた。
 60歳になると、人の言うことが素直に理解できるようになった。
 70歳になると、自分がしたいと思うことをやっても、人の道を踏みはずすことがなくなった。
と。


■藤屋の60歳代の前半まで
彷徨(ほうこう)とは、「さまよい歩き回ること」です。
彷徨するといっても、認知症ではありません、念のため。
10月に受診した脳ドックの結果は問題ありませんでした。

孔子は、「40歳で迷うことがなくなった」と言っていますが、愚鈍な藤屋は、60歳を超えた今でも、迷いっぱなし、さまよいっぱなしです:苦笑

でも、いつまでも迷いっぱなしという訳にはいきません。
そこで、ドラッカーを学び出した19980年の原点に立ち返ることにしました。
そして、事業のコンセプトを、「ドラッカーをベースにして、まず、既存事業を生態的ニッチ戦略で高収益企業に転換し、その後、複数の生態的ニッチ事業を立ち上げてマルチプル・ニッチャーにするのが藤屋式ニッチ戦略」にしました。

これからは、ドラッカーのマネジメント論を、「中小企業のための生態的ニッチ戦略」に置き換える研究と、その実用化に集中して取り組みます。

コンセプトを決めると、その範囲内では何をしてもかまいません。
やるべきことを決めると、かえって自由度が広がります。
ちょっと考えると逆説的ですが、これは的を得ています。

限界が分かれば、限界のところまで安心していけるからです。
また、決めた範囲に集中できるからです。
生態的ニッチ戦略も奥が深くて、どこまでたどり着けるか分かりません。

たとえば、人体のなかでも脳を研究対象と決めるようなものです。
脳という部位に研究対象を絞り込むと、脳しか研究できません。
しかし、脳のメカニズムの解明に集中的に取り組めるようになります。
なお、脳に関して解明されている範囲は数%だと言われています。
無限の可能性を秘めた研究対象ですね。

ドラッカーをベースにした生態的ニッチ戦略の研究も、脳の研究と同じような可能性を秘めていると思います。
幸いなことに、研究者・経営コンサルタントを含めて、この分野に本格的に取り組んでいる人はいません。

自分の残りの仕事人生は、10数年だろうと考えています。
10数年と考えると、逆に、「1年1年を大切に!」などと考えず、10数年の戦略思考で取り組むことができます。
このように考えると、来年も楽しめそうな1年になりそうです。

銘酒 磯自慢を片手に、年賀状の文章を練りながら、このようなことを考えた日曜日の午後でした。


■藤屋式ニッチ戦略を学ぶには、下記のような塾・セミナーがあります。


既存事業の高収益化と既存商品を高付加価値化する
【藤屋式ニッチ戦略塾】6ヵ月コース(通塾コース)

既存事業の高収益化と既存商品を高付加価値化する
【藤屋式ニッチ戦略塾】6ヵ月コース(映像コース)


高収益の新規事業の創出や高付加価値の新商品を開発する
【藤屋式新規事業創出塾】6ヵ月コース


高収益の新規事業の創出や高付加価値の新商品を開発する方法がわかる
【藤屋式新規事業創出セミナー】半日セミナー
2019/12/09

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