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ニッチ戦略とは
ドラッカーのニッチ戦略の定義
一般的な意味での「ニッチ」は「すき間」のことです。
したがって、「ニッチ戦略とは、すき間戦略」とされています。
しかし、ドラッカーの『イノベーションと企業家精神』では、「生態学的ニッチ」と表現されており、「強い相手との棲み分け、目立たない市場で独占的に豊かな経営をする」の意味で使われています。
企業戦略としては、こちらのほうが現実的です。
しかし、生態学的ニッチでは生物学と混同される可能性もあります。
だからと言って、ニッチ戦略では、「すき間戦略」をされることは目に見えていますので、弊社では「藤屋式ニッチ戦略」と表記するようにしました。
藤屋式ニッチ戦略の定義
新しいカテゴリー(分類)ですので、藤屋式ニッチ戦略を定義しました。
それは、以下の通りです。
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(1)手付かず・手薄の高収益かつ独自化できるニッチな市場を見つけるために、既存市場を細分化(分類・分解)し、
(2)その中で自社の強みを活かせるニッチな市場選び、
(3)選択した市場を、世間に認知してもらえる分かりやすい名前をつけ、
(4)顧客を特定するためにペルソナを設定して、創造的模倣・用途開発・新結合・連携で商品開発と流通経路を設計し、
(5)計画的に情報発信して継続的に儲かる仕組みをつくるもの。
藤屋式ニッチ戦略の判断基準
また、「藤屋式ニッチ戦略か、どうかの判断基準」も必要になってきます。
それは、大企業が入ってこない市場規模であることを前提に、
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(1)一見、儲かりそうにないこと。
(2)面倒くさそうであること。
(3)業界の非常識であること。
(4)以上のどれかに該当し、かつ、継続的に儲かること。
これによって継続的に儲かる市場で、マネ防止も図られことになります。
実際に儲かるかどうかは、戦略の内容と運営にかかっていますが、理論的には独自化(オンリーワン)戦略と言えるようになっています。
2019/09/17 |