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ドラッカー式 中小企業の賃金アップ

ドラッカー式 中小企業の賃金アップ
 

賃金アップは価格転嫁力で決まる???

過日、日経新聞の見出しに「中小企業の賃金アップは価格転嫁力」というのがありました。
一見もっともらしい見出しですが、「マネジメントの父」と呼ばれているドラッカーの視点から見ると、少し的外れな表現です。
なぜでしょうか?
 

価格は価値に見合うように設定するもの

ドラッカーは、「価格とは価値に見合うように設定されるべきだ」と説いています。
つまり、顧客がその製品や提供方法に対して、どれだけの価値を見出すかによって価格が決まるのです。
しかし、「中小企業の賃金アップは価格転嫁力」という表現には、中小企業は弱者であり、顧客に価格転嫁することでしか、賃上げできないという前提が隠されているように感じます。
しかし、必ずしもそうであるとは限りません。
 

ニッチトップ戦略で価値に見合った価格が設定できる

中小企業がニッチトップ戦略を採用し、特定のニッチ市場で圧倒的な存在感を持つことで、適性価格(価値に見合った価格)で販売できるようになります。
この場合、価格転嫁という発想は、もはや必要なくなります。
ニッチトップ戦略とは、特定のニッチな市場でNo.1を目指す戦略です。
大企業との競争を避け、自社の強みを最大限に活かすことで、高い収益性を実現できます。
 

なぜニッチトップ戦略が有効なのか?

  • 競合が少ない:大企業が参入しにくいニッチな市場では競合が少なく、自社の製品や提供方法を独自化または断トツの差別化しやすいから
  • 主導権を持てる:特定顧客が求める製品や提供方法だが、他社が対応したがらないから
  • 高い収益性:顧客が強く求めるのに競合が少ないため、高い価格設定が可能となり、高い収益性を確保できるから
 

中小企業が賃金アップをするために

中小企業が賃金アップを実現するためには、価格転嫁力に頼るのではなく、自社の強みを活かし、顧客に高い価値を提供する必要があります。
ニッチトップ戦略は、中小企業が持続的な成長を実現し、従業員に高い賃金を支払うためにも有効な手段です。
 

賃金アップは戦略思考で行う

「中小企業の賃金アップは価格転嫁力」という言葉は、中小企業の現状を反映しているかもしれませんが、戦略思考ではありません。
ニッチトップ戦略は、中小企業が独自化または断トツの差別化で成長し、従業員に報いることができる中小企業に最適な事業戦略です。

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2025/01/28

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