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会社の形態と最適規模は果たすべき役割で決まる

形態と規模

 

組織形態と機能の関係

組織は目的を達成するための手段(道具)です。
したがって、使用する目的によってどのような道具が必要になるか、どのように使うかが決まります。
これが、「組織構造は戦略に従う」の意味です。その組織について、ドラッカーは次のように言っています。
これからはあらゆる組織にとって、いかなる規模(サイズ、大きさ)が適切であるかが課題となる。
機械的なシステムでは、大規模化により一段と大きな成果をあげることができた。
より大きな力が、より大きな産出を意味した。
だがそれは、これからの生物的なシステムには通用しない。
生物的なシステムでは、規模は機能により決まる。

ゴキブリにとって、大きいことは反生産的である。
ゾウにとって、小さいことは反生産的である。
生物学者は、ネズミはネズミとして成功するために必要なことをすべてしているという。
ネズミが人間よりも頭がよいかどうかは愚問である。
ネズミはネズミとして成功するうえで必要なことについて、他のあらゆる動物の先を行なっている。

今後、機能に適した規模が課題となる。
その仕事が最もできるのは、ミツバチか、ハチドリか、ネズミか、シカか、ゾウか。
いずれの大きさも必要である。
それぞれの仕事にふさわしい大きさがあり、生態系がある。
組織にとって最適な規模とは、機能や仕事に必要な情報をもっとも有効に扱える規模である。
『テクノロジストの条件』
よく、「売上げをもっと伸ばしたい」という経営者の声を耳にします。
経営者の多くは、自己実現欲求、自我の欲求が強い人が多いようです。
あなたもその一人かもしれません。
しかし、上記のドラッカーの引用文を、もう一度、読み直してください。
会社の規模的成功は、顧客満足の結果であって目的にしてはいけないのです。
 

動物はその生き方で最高の体形をしている

キリンは高い木の上の葉っぱを食べるために、背が高く、首も長いという最適な体形をしています。
モグラは土の中で暮らすために視力は弱いのですが、聴覚と触覚が優れています。
不要なものは捨てて、必要なモノだけを磨き上げているのですね。

猛禽類のタカやワシは、高いところから獲物を見つけられるように、視力が異常に良く、また、獲物を捕らえて逃がさないように爪が発達しています。
さらに、速く獲物に到達できるような体形をしています。
フクロウは、夜行性なので聴覚が頼りです。
そのため、耳が前向きについており、音がよく聞こえるように、パラボラアンテナのように、集音マイクのような形になっています。

それぞれが、自分の生き方を最適にするために、必要なモノを研ぎ澄まし、不要なものは捨てています。
さて、あなたの会社は、これらの動物のように、「生きるための知恵」として、どのような特徴を持った形態と機能を持っていますか?
 

小さな会社も進化しなければならない

どのような生き物も環境に適応するために、常に進化しなければなりません。
会社は環境に適応するだけではなく、自ら新しい環境を創り出していかなければなりません。
それは、動物たちが居心地の良い巣にするために、巣の場所を変えたり、新しい木の枝や葉っぱを集めたりするのと同じです。
あなたの会社を取り巻く環境も、競合の出現やお客様のニーズの変化で、すぐに居心地が悪くなってしまいます。
したがって、より良い経営環境にするために、進化を続けなければならないのです。
進化には、既存商品の改善・改良、新商品の開発、商品ラインの見直し、対象顧客の見直し、新しい流通チャネルの開拓、素材や成分の見直し、提供方法の見直し、販売促進活動の見直し、情報発信の仕組みの変更などがあります。

現状維持でよいと思ったときから停滞・退化がはじまります。
会社の経営は川の中にいるようなもので、どんなに緩やかな流れと思っても、静止するには泳ぎ続けなければなりません。
ただし、どのような川の、どのような流れに身を置くかを選ぶことはできます。
強みを活かせるお客様がいるのに、ライバルがいない場所(市場)を選ぶのが戦略です。
 

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2020/05/01

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