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ニッチ戦略とは 継続的に儲かる仕組みである

強みがあるのに利益率が低いのは問題だ

強みとは、「成果をあげる能力」です。
この場合の成果とは、「利益を伴う売上げ」ととらえてよいでしょう。
成果をあげる能力があれば、当然のことながら利益率も高くなければなりません。
その利益率が低いとしたら、競合上あるいは構造上、仕方がないことなのでしょうか?
受け入れなければならないことなのでしょうか?
いえいえ、そうではありません。
利益率が低いのを仕方ないと考えること自体が問題なのです。
当然、得られるべき報酬が得られていないと考えるべきなのです。
つまり、利益率が低いのは、ビジネスモデル(儲かる仕組み)の問題です。
ビジネスモデルを大雑把にいえば、「誰に・何を・いくらで・どのように売るか」ということです。
この「誰に・何を・いくらで・どのように売るか」のどれかを、あるいは、すべてを変えることで、利益率は大きく変わってきます。

最大より最適をめざす

企業経営していると、「事業欲」という経営者の本能なのでしょうが、事業の規模拡大をめざそうとします。
事業規模の拡大をめざすこと自体は悪いことではないのですが、経営能力と自社が置かれている状況によります。
生物学では、ネズミとして生きるのであれば、ネズミの体形がもっとも良いとされているそうです。
企業経営にも同じことが言えます。
中小企業として生きるのであれば、中小企業の形態が最適なのです。
したがって、「どのような企業として生きるのか」(目標による経営)を決めないで、事業規模の拡大を図るのは、経営のマイナス要素になってしまうことも少なくありません。
経営者が目指すべきは、戦略目標をかかげ、戦略目標に向かいながらも、その時々における「最適化」です。

たとえば、ヤドカリは成長に伴って、住む家(殻)を変えていきます。
セミやヘビは成長に伴って脱皮します。
つまり、つねに最適を求めているのです。
私たちもこれらの生物の生き方を、自社の経営に取り入れるべきです。
このような考え方が、ニッチ戦略の基底を流れています。

2019/09/20

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