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ニッチ市場を見つける着眼点

◆非常識と異常識◆

常識とは、皆が正しいと思っていることです。
その常識に反するケースが2つあります。
1つは非常識。非常識とは常識がないこと。常識を欠いている状況です。
この場合は、人に迷惑をかけたり、不快な思いをさせたりします。

もう1つは異常識。常識の基準が違うことです。
こちらは人に迷惑をかけたり、不快な思いをさせたりすることはありません。
ただし、「変わった人」と言われるようになります。

◆ニッチ戦略塾は変わった人の集まり◆

先日、私が主催している【藤屋伸二のニッチ戦略塾】札幌会場で、塾生さんたちが「塾生さんを集めるのに、どんな人に声をかけるか」という話をしていました。
その結論が、「業績を上げている変わった人に声をかけたらいい」でした。
たしかに中小企業やフリーランスの方々で業績を上げている人には、変わった人が多いようです。
でも、本人は「いたって普通」と思っているようですが:笑

◆異常識の勧め◆

ニッチな市場で業績を上げている経営者には、「変わった人」が多いようです。
つまり、普通の人とは考える基準が違うので、人が考えつかないニッチな市場を見つけることができるのでしょう。
日本経済新聞の「私の履歴書」に登場する人、たとえば、過去の執筆者のニトリの創業者や、今月の執筆者のジャパネットたかたの創業者は、世間一般の常識から見ると、「相当に変わった人」です。
しかし、決して非常識ではありません。異常識なのです。既存の仕組みや慣習をおかしいと思える思考回路と実行力を持ち合わせているだけです。
もっとも、普通の人と同じ思考回路では、差別化などできるはずがありませんし、独自化などは夢のまた夢です。

◆異常識の思考回路になるには◆

異常識の思考回路に転換するのは、それほど難しいことではありません。顧客志向(マーケットイン)にすればよいのです。
しかし、マーケットインの「対象マーケット」が絞り切れていなければ、顧客志向にはなりません。
ですから、ペルソナイン(ペルソナからすべてを考えること)にまで絞り込みましょう。
ペルソナとは、「自社の望む条件で買ってくれる理想的な顧客像」です。
ペルソナを設定すれば、対象顧客のイメージが湧きますので、その人のニーズを満たすようにすればよいことになります。
ピーター・ドラッカーも「顧客は誰かが一番大事」と言っているように、ビジネスの本質は、「自社の強みを使って、特定の顧客の、特定のニーズを満足させること」につきます。
顧客志向になるためにも、業界の常識(プロダクトアウト)を捨てて、異常識(ペルソナイン)にチャレンジしてみましょう。

2019/09/20

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