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ドラッカーのマーケティング思考法

ドラッカーのマーケティング思考法

マーケティングのねらいは、売込みを不要にすることです。
マーケティングと販売は、意味も違えば補い合う関係でもありません。
場合によっては、対立することもあります。

完全なマーケティングを実践できれば、本来の意味での販売は間違いなく不要になります。
もちろん、完全なマーケティングなど不可能ですから、販売がなくなることはありません。
それでも、マーケティングの基本的な考え方は、「売りたいものを売るという発想から脱して、お客様が買いたいと思うものを売る」です。

ですから、マーケティングはあらゆる事業のベースにしなくてはなりません。
したがって、マーケティングは単に重要な機能の一つにしてはいけないのです。

しかし、多くのモノづくり企業は、マーケティングではなく、技術ばかりに気をとられています。
そのため、「どのような商品をつくるべきか」という発想にとらわれ、顧客のニーズやウォンツを置き去りにしてきました。
たとえば、受注を獲得できたかどうかは、価格や技術的な新規性、プレゼンテーションの手応えなどよりも、連絡を取った回数との相関関係がはるかに重要なこともあります。
この場合の顧客ニーズは、「信頼できる人から買いたい」「自社に関心を持った人から買いたい」です。


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2022/01/18

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