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せつないビジネスモデル
働けど 働けど なお わが経営 楽にならざり
若くして亡くなった短歌の天才 石川啄木の作品に、はたらけど はたらけど 猶 わが生活(くらし) 楽にならざり ぢっと手を見るがあります。
詩集『一握の砂』より
残念ながら、これを実感している中小企業の社長さんも多いようです。
朝から晩まで、休日もなく働いているのに利益が出ない。それどころか、借入金で資金を回している。
なぜ、そのような状況に陥っているのでしょうか?
Poor(プア)なビジネスモデル
Poorは、普通は「貧しい」と訳されていますが、「貧弱な」という意味があります。働いても、働いても、利益が出ない経営は、せつない(泣きたくなるほど悲しい)ビジネスモデルであり、貧弱なビジネスモデルとも言えます。
Rich(リッチ)なビジネスモデル
これとは逆に、取り立てて忙しそうでもないのに、しっかり儲かっている中小企業の社長さんもいます。これはRichなビジネスモデルのおかげでしょう。Richには「金持ちの」「裕福な」「豊かな」という意味がありますが、藤屋は、それに「儲かる」も付け加えています。
決して暇ではないのですが、「バタバタして貧乏」(バタ貧)ではありません。
なぜ、このような状態が創り出せるのでしょうか?
PoorとRichな決定的な違い
儲かる(rich)ビジネスモデルには、さまざまなものがありますが、せつない(poor)ビジネスモデルには共通点があります。それは、
- 競争環境から抜け出せていない
- 価値を価格に転換できていない
この2つが、せつない(poor)ビジネスモデルと、儲かる(rich)ビジネスモデルとの決定的な違いです。
ところで、「競争環境から抜け出せていないから、価値を価格に転換できないのではないか」、と思うかもしれませんが、競争のないニッチな商品を取り扱いながら、利益を出せていない場合もあるのです。
貧弱から儲かるへ
「貧弱なビジネスモデル」から「儲かるビジネスモデル」への転換は、- ニッチな市場に絞り込んでペルソナを設定し、そのペルソナが満足するビジネスモデルに変更する
- すでにニッチな市場で競争がないのであれば、勇気を持って値上げする。値上げができないのであれば、そのノウハウや商品をコンテンツ化して販売する
藤屋式ニッチ戦略塾には、ペルソナを設定して業績を伸ばしだした塾生さんが複数います。
既存客は価格を据え置いて、新規客から値上げして業績を伸ばしている塾生さんも複数います。
- あなたはどちらかの方法、あるいは、両方を取り入れてrichなビジネスモデルに転換しますか?
- それともpoorなビジネスモデルに留まりますか?
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2020/07/01 |