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ニッチ先生の経営塾 事業の定義を変える
Q.非競争の市場って、本当につくれるのですか?
その市場は、全体としてあまりにも小さく、世界全体でも、年間5,000万ドル程度である。
したがって、競合製品の開発には価値がない。
安くしたからといって、白内障の手術を何回もやるなどということはありえない。
したがって、競争相手がなしうることといえば、価格は安くしたが、利益はさっぱり上がらないといういうことになる。
『イノベーションと企業家精神』より
A.事業の定義を変えると、非競争の仕組みをつくり出せるよ
滋賀県の大津市に『ラッキーファミリー』(代表者、土田雅大)というトイプードル専門店があります。もともとトイプードル専門のブリーダー業でした。ニッチ先生が主催している「藤屋式ニッチ戦略塾」に入って勉強するうちに、事業目的を変更することにしました。
入塾するまでは、「うちはトイプードルのブリーダー屋」だと漠然と考えていただけでした。
しかし、目的があって、はじめて手段・方法が明らかになります。
他社との差別化は、目的を変えることから始めなければならないと気づいたのです。
そこで、試行錯誤の末、「トイプードルとの素敵な暮らしをサポートする」という事業目的を設定しました。
トイプードルとの素敵な暮らしは、トイプードルのかわいい子犬を売るだけでは実現できません。
飼い主さんに寄り添ってこそ支援になります。
そこで、24時間365日の電話相談をはじめました。
ときには、心配する飼い主さんに寄り添って動物病院にご一緒することもあるそうです。
また、トリミングやペットホテルも始めました。
飼い主さんからの要望があれば、一緒に風呂に入ったり、一生に寝たりすることもあるそうです。
このような他店にない「めんどうくさいこと」をすることで、誰もマネしたくない非競争の市場を生み出しました。
その結果、入塾時、8万円~13万円で販売していた子犬を平均40万円で販売しても、ファンともいえるお客様が増え続けています。
増えた収益をお客様に還元するために、トリミングサロンを新築しました。
より素敵な飼い主さんとワンちゃんのための施設です。
その施設の存在が、さらにお客様満足を高めています。
=続く=
*図表と中小企業の事例は著書に記載します。
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2020/03/13 |