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ニッチ先生の見聞思 声出し確認と指差し課題

声出し確認と指差し課題
 

「声出し確認」と「指差し確認」

ミスの発生を防ぐ方法には、大きくわけて「現場レベルの防止策」と「会社レベルの防止策」があります。
現場レベルの防止策として有効なのが「声出し確認」と「指差し確認」です。
下記の数値は「声出し確認」と「指差し確認」の事故の発生率を表したものです。
  • 何もしない・・・・・2.38%
  • 声出しだけ・・・・・1.00%
  • 指差しだけ・・・・・0.78%
  • 声出し・指差し・・・0.38%
また、何もしないときの事故の発生率を100とした場合、声出しだけでは42、指差しだけでは32、声出し・指差しのときは16まで低下します。
(平成6年鉄道総合技術研究所の資料より)
声を出しながら指をさして確認すれば、ミスの発生率は、何もしないときの16%にまで引き下げることができます。

これに基づき、ある病院の看護師が、薬や注射液の扱い時に「声出し」と「指差し」を実施したところ、ミスが劇的に減ったとの報告もあります。
鉄道だけでなく、他の仕事にも応用できるということですね。

会社レベルの防止策ですが、数年前に上記の情報をある塾生さん(調剤薬局を経営)に伝えたところ、それでもミスは発生しますので、弊社では、バーコードで読み取る機械(2,000万円)を導入することにしましたとのことでした。

前者は「担当者が気をつけなさい」というのに対して、後者は「担当者が気を付けなくてもミスを発生させない」というものです。
後者も最終的には人の確認が必要ですが、人手だけに頼るときに比べて、驚異的にミスの発生率が下がることでしょう。
この2つを組み合わせれば、高い次元でミス防止が図れます。

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2020/07/26

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