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ライバルを味方にできるニッチ市場
他社に新規参入されない流通経路のつくり方
自社の売れ筋商品を、他社が新しい流通経路で売ってくれたら、それをマネして同じような流通経路を構築する必要がなくなります。
これは、新しい流通経路を切り拓いた会社にとっては、品揃えの強化とともに新規参入の防止にもなります。言い換えれば、ライバルとの連携にもなる一石二鳥の戦略です。
この仕組みを創造的模倣でつくったオフィスグリコ
オフィスグリコは、少子化で主力の顧客層の子ども市場が縮小しているため、置き薬のビジネス・モデルをマネて新しい流通経路を開発したものです。
置き薬は、西暦1700年頃から続いている伝統的なビジネス・モデルですが、菓子業界では初めてなのでイノベーションと言えます。
ちなみに、初期のオフィスグリコは、女性客を想定していたのですが、実際に運営し出すと、購入者の70%が男性でした。
女性はコンビニなどの店舗で自由に選びますが、一般的な男性は店舗でお菓子を買う習慣が、あまりありません。しかし、夕方近くになって疲れてくると甘いものが欲しくなります。そこでオフィスグリコに走るというわけです。
好みの商品1つにつき備え付けのボックスに100円入れるだけでよい、超単純な仕組みなのです。