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ぴよぴよドラッカー教室 015:情報が中心の世界になる
すべてを情報の視点で認識し、分析し、思考する世界になる
◆情報を基準に考える社会◆
これまで組織は、「分業の体系」としてとらえられてきました。
しかし、これからは、「情報の流れの体系」としてとらえる必要があります。
これを人体で考えるとわかりやすくなります。
手や足、臓器はそれぞれ重要な役割を果たしています。
それぞれが健康で強くなければ、全体として強い体になれません。
しかし、それらを人体から切り離すと、どんなに優れた部位でも機能しません。
神経でつながれてはじめて役割を果たすのです。
この関係は、企業内にとどまらず、取引先との関係にも及びます。
このような有機的な結びつきは、情報でしかとらえることはできません。
◆混在する社会◆
ドラッカーの著書には、「情報社会」「知識社会」という言葉が出てきます。
しかし、現実には、まだ「情報社会」であり「知識化社会」です。
「化」とは、「そうなりつつある」ことですから、まだ「知識社会」に移行しきっていないのです。
「物質社会」や「肉体労働社会」を引きずりながら、「情報社会」「知識化社会」へ入ろうとしているところです。
ただし、「情報社会=IT社会」ではありませんので、人にしかできない業務がなくなることはありません。
むしろ、統計できるほどの情報量がないニッチ分野、芸術的センスを要する分野、機械にはできない高度な技能分野は、高付加価値の事業になる可能性があります。
2019/09/20 |