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問題をチャンスに変える

問題をチャンスに変える
 

チャンスを見つける視点

チャンスは向こうからやってくるものではありません。
見つけるもの、つかみ取るものです。

ところで、大勢の人にチャンスと分かるものは、すぐにレッドオーシャンになってしまいます。
したがって、チャンスを見つけたときには、ニッチな市場にまで絞り込んで対応することです。

もうひとつ、弱みや脅威などのマイナス要因(問題)をチャンスに変えることができると、オセロゲームのように、マイナスがプラスに転換するので業績が飛躍的に伸びます。

しかも、そのようなチャンスは、着眼を変えるだけで見つけることができます。
 

マイナス要因をチャンスに変える質問

マイナス要因がすべて困った問題とはかぎりません。
次のような3つの質問をすることで、チャンスに転換できます。
  • 質問1:事業を低利益率なものにし、売上の伸びを阻害し、業績を停滞させている弱みは何か?
  • 質問2:事業内でアンバランスになっているもの、すなわち、コスト・パフォーマンスが著しく悪いものは何か?
  • 質問3:自社への脅威として恐れているもの、心配しているものは何か? どのようにすれば、あるいは、何があれば、それをチャンスに変えられるか?
もちろん、これらの質問をしてもチャンスに変えられないもののほうが多いかもしれません。
しかし、問題をすべて解決できない問題として放置しておくことほど、非効率なことはありません。
ぜひ、チャンスの変えるために3つの質問をしてみてください。

なお、弱みには、
  • 生産工程の非効率性:過熱や冷却を繰り返すなどコストがかかる工程
  • 業界の非効率性:カニの甲羅など、支払った価格の一定部分を産業廃棄物として廃棄しなければならない
  • 市場の非効率性:生鮮食品に使う白いトレイのように、お店は見た目を良くするためにコストをかけ、顧客は、調理するときに有料のゴミになるような双方損をするような商習慣
があります。

また、事業のアンバランスには、
  • 生産的活動のアンバランス:メンテナンス要因と売上高、設備投資と売上高など
  • 流通のアンバランス:売上や利益の80%は20%の顧客や商品があげているのに、コストは20%の売上や利益しかもたらさない80%の顧客や商品にかけている
  • 補助的活動のアンバランス:アマゾンは、クリスマス商戦にも耐えうる情報システムを必要としているが、クリスマス商戦の時期以外は、情報システムの稼働率は極端に下がる
  • 規模のアンバランス:インターネットにより、企業規模と商圏規模が著しく乖離している
などがあります。
これらのアンバランスを是正できると、業績は一気に好転します。

見方によっては脅威をチャンスに変えることができます。
たとえば、日本が世界に先駆けてロボット大国になったのは、世界で一番先に少子高齢化社会に突入したからです。
現在の少子化による人手不足、人件費増の脅威も、やがてシステム化やロボット化、AI化で解決できるでしょう。

とは言っても、それがいつになるかはわかりません。
それまでは、自社なりの人手不足対策が不要になることはありません。
 

解決できない問題はありませんか?

以上のように、マイナス要因は、考え方次第でチャンスに変えることができます。
これらはすべてドラッカーの思考法なのですが、問題解決策として活用できます。

かつて、主宰している藤屋式ニッチ戦略塾の塾生さんから、「先生の強みは質問力、アドバイス力だ」と言われたことがありますが、このような思考法がベースになっているからです。

さて、
11月からスタートする【課題解決コース】では、このような視点で指導していきます。
戦略や経営計画は設計できているが、何らかの問題を解決できずに、戦略や経営計画を遂行できていない方は、半年間、【課題解決コース】で課題解決に取り組んでみてください。
成長スピードが加速できます。

【課題解決コース】の詳細とお申し込みはこちらです。
2022/10/11

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