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藤屋式ニッチ戦略と多角化戦略
ニッチ戦略と多角化戦略は、相反する関係のように思われがちですが、決してそうではありません。 ニッチ戦略の発展形が多角化戦略です。
◆藤屋式ニッチ戦略とは競わない戦略◆
既存の市場を一定の基準(年齢や業界など)で分類し、さらに分類した各市場を、一定の基準(金額や規模など)で分解していきます。
そうしてできた表のマス(細分化されたニッチ市場)には、強みを活かせる市場と活かせない市場があります。
また、競合の有無・濃淡があります。
藤屋式ニッチ戦略は、強みを活かせ、かつ、競合がなくて、将来的にも大きな市場に成長しないニッチな市場を対象に展開するものです。
◆多角化戦略とは強みを有効活用する戦略◆
強みは、常に強化しないと劣化していきます。
また、儲かっていてマネできそうな市場であれば、新規参入者が出てきます。
したがって、強みは常に改善・進化しなければなりません。
しかし、強みの強化はコスト増になります。
そのコストを速く回収するためにも、強みを有効活用する必要が出てきます。
また、多角化することが、環境変化・市場の変化への対応力にもなります。
また、多角化は、事業間の相乗効果も出てきますので、業績向上に直結します。
◆ニッチ戦略の複数形が多角化戦略である◆
だからと言って、流行に乗ってダボハゼ的に他の市場に進出するのはリスクが高すぎます。
このような時には、もう一度、既存事業を細分化(分類と分解)して、新たなニッチ市場を探すことになります。
つまり、複数のニッチ市場に対応するのが中小企業における多角化戦略なのです。
◆どちらも藤屋式ニッチ戦略塾で修得できる◆
2019/09/20 |