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ドラッカーでつくる経営計画 強みが事業である
商品や提供方法は御社の強みを表現したもの
顧客がいなければ事業ではないのと同様に、「強みがなければ事業として成り立ちません。
商品やサービスは、御社(供給者)が持つ強みと、顧客(需要者)が持つ購買力の、交換の仲立ちをするものです。
また、企業は人間の能力(質)によって、成長したり衰退したりする人間組織です。
仕事は、いつの日か完全にAIやITに取って代わられるかもしれません。
しかし、強みはあくまでも人間が所有する資源です。
したがって、強みは本やセミナーで身につくものではありません。
それらによって習得できるのは情報にすぎません。
強みとは、それらの情報を仕事や利益に結びつける能力です。
事業が成功するには、強みが、顧客の満足と価値の面から意味あるものでなければなりません。
つまり、強みは、顧客・市場・最終用途に貢献して初めて意味が出てくるのです。
強みが事業存続、成長、利益の源泉である
固有の強みの必要性
他社と同じ能力を持つだけでは不十分です。
それでは、利益をもたらす差別化や独自化の地位を築くことはできません。
なぜならば、利益は差別化や独自化の結果であり、他社とは違った強みが利益をもたらしてくれるからです。
だからと言って、「他社ができないことができる」ことだけが強みではありません。
「他社がやりたがらないことができる」のも、立派な強みになります。
それは、利益をもたらす活動だからです。
事業を成功させるためには、少なくとも一つは際立った強み、他社にはない強みが必要です。
平凡な仕事を非凡にこなす能力も強みである
ほとんどの金属加工業は、金属片を切ったり、曲げたり、削ったりしているだけです。
しかし、設計図がないのに部品だけを見て同じものを作れるのも非凡な能力です。
日本の町工場の多くは、そのようなことができるそうですが、それを上手にアピールして利益に結びつけている金属加工業者は、りっぱな強みを持っていることになります。
技術も強みの1つにすぎない
製造業や専門職の人たちのなかには、技術・スキルだけが強みと錯覚している人が多くいます。
高度に技術的な業界で、特に技術に優れていなくても、成功している企業はたくさんあります。
たとえば、マーケティングに優れていれば、普通レベルの技術で高付加価値の商品を創り出すことは可能です。
自社の強みは何か?
簡単な強み分析法 その1
これまでの自社の成功と失敗を調べることです。
そうすれば、成功したときと失敗したときの、それぞれの共通項が出てきます。
その成功したときの共通項が御社の強みです。
また、業界内では、同じようなヒト・モノ・カネ・時間を使って、同じものを製造し、販売しています。
それなのに、自社はうまくできて、他社はうまくできないことがよくあります。
もちろん、その反対も同じくらいあります。
そのなかで、自社では簡単にできるのに、他社ではなかなかうまくいかないことがありますが、そのうまくできることが御社の強みです。
簡単な強み分析法 その2
社内では無意識・当たり前にやっていることで優れていることがあります。
無意識や当たり前に自分たちで気づくのは至難の技です。
そのようなときは、顧客に、購入や利用の理由を聞いてみることです。
競合商品があるにもかかわらず、あえて御社の商品やサービスを購入してくれることこそ、顧客にとっての魅力がある証拠です。その魅力を創り出している仕事のなかに、御社の強みが必ず含まれています。
※ これから先は、下記でご案内の【ビジネス教材】で解説しています。
3.強みの現実
(1)強みの特定はきわめて簡単
(2)強みの分析には訓練を要する
(3)強みは消滅しやすい
(4)すべての強みは、間違ったものになる
(5)多くの分野で同時に強みを持つことはできない
4.強みについての点検
(1)適切な強みを持っているか?
(2)強みは利益があがる領域に集中しているか?
(3)強みにふさわしい利益を得ているか?
(4)強みは商品やサービスに組み込まれているか?
(5)強みを改善できるか?
今回のメルマガは、下記のビジネス教材で深掘りできます
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- 対象者:経営を体系的に学び直したい中小企業の社長・後継者の方
- 費 用:4,980円(税別)と5,980円(税別)
- 提供方法:ステップメルマガ形式で月4回、1回20分前後の映像と文章を配信
2019/09/20 |