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事業定義の陳腐化の予防策

事業定義の陳腐化の予防策


 

2つの予防策

事業が環境に適応し続けるためには、(1)体系的な廃棄、(2)市場志向が不可欠です。

前者は、他社の新事業で自社の事業が旧式にされる前に、自らの新事業で自社の現在の事業を旧式にしてしまうことです。
後者は、変化が起こるのは、自社からよりも市場からのほうが可能性が高いので、常に市場(競争相手とノンカスタマー=非顧客)に目を向けなさいということです。

体系的な廃棄を仕組み化する

ドラッカーは「3年おきに事業を根本から見直すこと」と既述しています。
これは、中期経営計画の策定時期と合わせると良いでしょう。
しかし、戦略の変更があったときや、急激な事業環境の変化が起こったときにも見直す必要があります。
各事業の廃棄の基準ですが、「もし、今、この事業に取り組んでいないとして、新たにこの事業に取り組むか?」を自問します。
そして、答えが「ノー」であれば、

◆どうしてやめるか?
◆やめられないなら、使っている経営資源をどれだけ少なくするか?

の答えを出さなければなりません。
なぜなら、新しい事業に経営資源を投入しなければならないからです。

市場志向であれ!

顧客志向が不要なわけではありません。
しかし、変化は常に市場から起こります。
そのためにも、常に市場の動きに注目していなければ、現在の事業が「現実離れ」を起こしてしまいます。
しかも、事業がうまくいっている時にこそ、市場志向が必要です。
それは、「目標を達成した時は、お祝いをする時ではなく、次の準備に入る時」だからです。

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2021/09/27

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