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新刊 『中小企業のドラッカー戦略』の概要

中小企業のドラッカー戦略
 

ドラッカーを適用して戦わずに生き残る

20世紀が生んだ最高峰の思想家であり、経営学者であり、経営コンサルタントである、ドラッカーの教えを、中小企業に適用したのが『小さな会社は「ドラッカー戦略」で戦わずに生き残る』(藤屋伸二著、日本実業出版社)です。

21世紀になった今、ドラッカーは「オワコン」(終わったコンテンツ)なのでしょうか。
私はそうは思いません。
次のドラッカーの文章を読むと、終わったどころか、ますます重要な方針を与えてくれることがわかります。
なお、ドラッカーは「数年ごとに」と言っていますが、「大きな変化があったとき」も加える必要があります。
あらゆる製品、内向け外向けのあらゆるサービス、あらゆるプロセス、あらゆる活動が、数年ごとに「まだ手がけていないと仮定して、その明らかになった新しい知見をもってしても、手をつけることが得策と考えるか」という問いをもって裁かなければならない。
もし答えが「ノー」であれば、「調べてみよう」とはいわずに、「どうすれば手を引けるか。あるいは、どうすれば少なくともこれ以上資源を投入せずにすむか」を問わなければならない。
『乱気流時代の経営』より
 

ドラッカーの教え 強みが事業である

また、ドラッカーは、「顧客が事業であり、強みが事業である」と言っています。
独自化や差別化を生み出すものが「強み」だからです。
今日、ドラッカーの次の質問に答えることで、やるべきことが見えてきます。
あらゆる者が、強みによって報酬を手にする。
弱みによってではない。
したがって、つねに最初に問うべきは、「我々の強みは何か」である。
そして、次に問うべきが、「そのわれわれの強みは、適切な強みか」「明日の機会に適した強みか、昨日の機会に適した強みか」「その強みを、もはや機会が存在しないところや、そもそも機会が存在しなかったところに向けていなかったか」である。
そして最後に問うべきは、「さらにいかなる強みを手にしなければならないか」「人口構造、知識や技術の変化、世界経済の変化によってもたらされる環境の変化、機会、乱気流を利用するには、さらにいかなる強みを身につけなければならないか」である。
『乱気流時代の経営』より

ドラッカーは中小企業にも適用できる

ドラッカーは大企業だけに通用する経営(マネジメント)理論なのでしょうか。
そうではありません。
「ドラッカー理論は大企業のもの」というのは、たんなる都市伝説みたいなものです。
ドラッカーの代表作である『マネジメント』には、小さな学園都市で大学の教員や学生相手専門の個人不動産業の事例も出てきます。
また、「中小企業の戦略」として、次のように書いています。
小企業と大企業は択一的な存在ではなく補完的な存在である。
小企業は戦略を必要とする。
小企業は限界的な存在にされてはならない。
その危険は常にある。
したがって、際立った存在となるための戦略を持たなければならない。
ニッチを見つけなければならない。
『エッセンシャル版 マネジメント』より
そして、このようにも。
小企業は、生物学の用語でいえば、自己にとって有利な、また、競争に耐えうるような生態的空間(筆者注:ニッチ)を見つけ出さなければならない。
しかし、現実には、ほとんどの小企業が、戦略をもたない。
ほとんどの小企業が、機会中心ではなく問題中心である。
問題から問題に追われて毎日を送っている。
だからこそ小企業の多くが、成功しないのである。
『抄訳 マネジメント』より
これらを読むだけでも、ドラッカーが中小企業にも適用できることは明らかです。

このようなドラッカーの教えを、戦わない戦略(=生態的ニッチ戦略)としてまとめたのが2021年2月27日発売の『小さな会社は「ドラッカー戦略」で戦わずに生き残る』です。 アマゾンでご予約・ご購入できます。
2021/02/15

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