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この市場より我社を活かす道はなし
先哲の名言
この道より我を生かす道はなし、この道を行く(武者小路 実篤)これを、
『この市場より我社を活かす道はなし、この市場で行く』
と読み替えると、貴社の経営にも重要な意味が出てくるのではないでしょうか?
大きな市場で利益を出すのは難しい
一般的な大きな市場(メガ市場)は成熟し、中途半端な商品や品揃えでは、顧客の支持を集めにくい経営環境になっています。そうした環境では、他社にはない付加価値(特徴)を魅力的に打ち出せるセレクト市場(=ニッチ市場)に絞り込む必要があります。
そのためには、これまでのように販売数量や市場シェアを過度に追い求める売上至上主義よりも、価値提供に主眼を置く、利益至上主義に切り替える必要があります。
つまり、「どれだけたくさん売ったか」よりも、「独自性や差別性によって、どれだけ顧客満足を得られたか」の「ものさし」を、売上から粗利益率・粗利益額に置き換えるのです。
AI活用は中小企業こそが欠かせない
経営はシステムですから、もっとも弱い分野が全体のパフォーマンスを決める制約条件になります。中小企業では、それが人材です。
もちろん、カネとモノにも制約があります。
ですから、収益率を高めるには、事業領域を広げて経営資源を分散して薄めるよりも、かぎりある経営資源を、貴社が得意とする分野に集中的に投入して深掘りするほうが、コスト・パフォーマンスは良くなるし、競争力がつきます。
また、かぎりある経営資源を有効活用するためには、人工知能(AI)をいかに活用できるかが鍵となります。
たとえば、ソロバンや電卓で一から数値を積み上げていった時から、エクセルなどの計算ソフトで集計するようになった時のことを思い出してください。
作業部分は計算ソフトでスピーディーに行い、集計結果を使って人が判断業務を行なうことで、効率が飛躍的に向上したことでしょう。
モノづくりでは、設計業務でCADが効率を飛躍的に向上させましたね。
そうなると、設計業務で最も重要な人の仕事は「何を設計するか」になりました。
今後はAIのおかげで、その要素がさらに強くなります。
事業判断の基準を【ニッチ】にする
AIが発達してきましたが、今のところ、判断業務は、経営・現場にかかわらず、人の専任領域です。単純作業やルーティンワークは極力、機械やソフトウエア、外注、コラボなどを活用し、自社でやったほうが良い仕事、自社でしかできない仕事に特化していきましょう。
そこで、重要になるのが冒頭の、『この市場より我社を活かす道はなし、この市場で行く』です。
中小企業の場合、「この市場」がニッチ市場になります。
満たされていない顧客のニーズがあるにもかかわらず、他社が手を付けたがらない未対応のニッチ市場です。
かつ、貴社の強みを活かせる市場でなければなりません。
そのためにも、今一度、市場を細分化(セグメンテーション)してみてください。
ドラッカーも言っているように、「魅力的なニッチ市場は、いたるところで見つけることができる」からです。
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2023/05/17 |