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001 目標を達成したときは

ドラッカーの名言

頂上から下るのは楽だが、頂上に踏みとどまるには、そこにいたるに要した倍の能力と努力が要求される。 ドラッカー名著集『現代の経営(上)より』
 

解説

1954年に執筆された『現代の経営』ですが、当時のアメリカは絶頂期で自信に満ちあふれ、それが傲慢さ生み、国全体でビジョンと努力が薄れていっていました。それが、多くの産業で設備が老朽化しつつあるにもかかわらず、投資を怠るという現象となって表面化していました。
その現象が政治・経済・歴史にも精通したドラッカーには、同じようにビジョンと努力が薄れて没落の道をたどった1880年代のイギリスと同じように映ったのです。
 

中小企業での活用法

私たちも、ちょっと業績が良くなれば、安心して、あるいは、浮かれて次の準備をしているつもりでも、ついつい甘くなっていきます。私もそのような会社を数多く見てきましたし、私自身もそれを経験しました。
ドラッカーは、「目標を達成したときは、お祝いをするときではなく、次の準備に入るとき」と言っています。 少しの業績向上で浮かれないためには、つねにビジョン(戦略目標)を掲げ、それに到達するための方針を定め、戦略を策定し、そのための事業計画をつくり、行動計画に落し込んでいかなければなりません。これが「目標による経営」です。「目標による経営」とは、「ビジョンにもとづく経営」「志を実現する経営」と言い換えてもいいかもしれません。 今は、新しい年に入った月という絶好のタイミングですので、ぜひ、すぐに実行してみてください。
「善は急げ」ですから!
2019/08/02

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