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ドラッカーとニッチ先生
ドラッカーの著書との出会い
1995年中小企業診断士の資格を取りました。1996年に経営コンサルタントとして創業し、1996年の秋に社会保険労務士の試験に合格しました。
しかし、士業には向いていないことがわかったので2年ほどで、士業の仕事をやめました。
そして、経営の勉強をやり直すために1998年から大学院に入りました。
入学してすぐに、予定していた勉強のテーマ(組織文化)を変えたいと思い始め、新しい勉強のテーマを探し出しました。
そして、秋にようやく見つけだしたのが、ドラッカーでした。
はじめて購入したドラッカーの本は『現代の経営』でした。
その本の裏表紙の内側に、「1998.10.18購入」の書き込みがあります。
なお、その本は、すでに廃棄しており、手元にある『現代の経営』は、何代目かになっています。書き込みが多くなりすぎると廃棄し、次の本を購入するからです。
ドラッカーへの取り組み
『現代の経営 』を読み始めた頃は、1時間に10ページか、15ページくらいしか進みませんでした。当時の私には、それほど難解でした。
しかし、内容のすばらしさは分かりましたので、繰り返し読み続けました。
たぶん、30回目くらいで、「分かったつもり」になっていたと思います。
その後、さまざまなドラッカーの本を読み込みました。
そして、100回を超えた頃に、知人のアドバイスで、ドラッカーの解説本の企画に取り組み始め、ようやく出版することができました。
2008年のことでした。
「図解」や「まんが」で、事例を多用し、専門用語を使わずに、分かりやすく書いてきたつもりです。
それが35冊(著書・監修書・電子版・海外での発行を含む)、累計発行部数237万部につながりました。
しかし、私の解説本を読んで、「ドラッカーを分かったつもり」の人は増えましたが、実際に経営に活かせている人は、ほとんどいませんでした。
自社の経営に置き換えるには、方法論が未完成だったからです。
浄土宗・浄土真宗・日蓮宗を創造的に模倣する
日本に仏教が入ってきたのは550年頃で、奈良を中心に広まっていきました。その後、800年頃に最澄上人が天台宗を起こし、空海上人が真言宗を起こしました。
それから、仏教はだんだん広まっていったのですが、貴族や武士といった上層階級に留まっていました。
しかし、本当に救うべき人たちは、文字も読めない下層階級の人たちでした。
そのことに気づいた法然上人が浄土宗を、親鸞聖人が浄土真宗を、日蓮上人が日蓮宗を起こしました。
彼らは、「南無阿弥陀仏」や「南無妙法蓮華経」と唱えるだけで救われると説きました。
ドラッカーのマネジメント(経営)を、これら「南無阿弥陀仏」や「南無妙法蓮華経」みたいに、中小企業の経営者向けに単純化できないかと模索して、ようやくたどり着いたのが、「棲み分け」と「食い分け」です。
なお、
- 「棲み分け」とは、市場のセグメンテーション(細分化、ニーズをグループ分けすること)と市場でのポジショニング(特徴づけ、違いを打ち出すこと)で、非競争の生態的ニッチ(適所)をさがすこと
- 「食い分け」とは、他社とお客様を取り合わないように、自社の強み(魅力)の価値を認めてくれるお客様に絞り込むこと
藤屋式ニッチ戦略は、「棲み分け」と「食い分け」で、既存の事業を独自事業に転換し、粗利益率をアップしながら、売上げを伸ばす中小企業に最適な事業戦略です。
ニッチ先生は、アフターコロナの事業戦略として、この【藤屋式ニッチ戦略】を中小企業に普及・浸透していきます
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2020/06/21 |