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中小企業は対象顧客を絞り込んで特徴を打ち出すこと
利益とは、意味ある分野において、独自の貢献あるいは少なくとも差別化された貢献を行なうことによって得る報酬である。そして、何が意味ある分野かは市場と顧客が決定する。すなわち利益は、市場が価値ありとし、進んで代価を支払うものを供給することによってのみ得ることができる。
『創造する経営者』(ドラッカー著)
そもそも、万人受けは現実的か?
ブランドが好きという人がいる一方で、ブランドが嫌いという人がいます。また、甘いものが好きという人がいる一方で、甘いものは嫌いという人がいます。
あるいは、にぎやかな所が好きという人がいる一方で、静かな所が好きという人がいます。
万人受けする商品やサービスとは、このように相反する人たちすべてに買ってもらえる商品やサービスでありたいと願うことです。
ありえませんよね!
しかし、中小企業の経営者で、「〇〇の人向けの商品やサービスです」という人はほとんどいません。
逆に、「できるだけ多くの人に買ってもらいたい」と、無意識のうちに万人受けをねらっています。
それが、商品や提供方法で特徴が打ち出せない根本的な理由です。
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2022/06/17 |