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ガラパゴス戦略のすすめ

ガラパゴス戦略のすすめ


 

ガラパゴスの語源

ガラパゴス諸島は、スペイン語で「ゾウガメたちの島々」という意味です。
正式名称は「コロン諸島」(コロンブスの群島の意)です。

ガラパゴス諸島は、南アメリカ大陸の国エクアドルの一部です。
大陸から900㎞離れた諸島で、固有に進化した生物たちの楽園でもあります。
火山活動で生まれたので、大陸の影響を受けずに、独自に進化を遂げた生き物たちが住んでいます。
これらの生き物たちの先祖は、風で運ばれてきた、鳥に運ばれた、浮遊物に乗って海を渡ってきた、などなどです。

ガラパゴス諸島には、捕食者となる大型の哺乳類がいません。
もっとも人間が数百年前にやってきて、生態系を変えつつあるのが現実ですが。。。
ガラパゴス諸島の代表的な固有種がゾウガメ、イグアナです。
これらは、独自の進化を遂げています。

たとえば、ゾウガメ(200㎏を超える)は、捕食者がいないために、平均寿命は100年を超えています。
中には、150年以上も生きたものもいます。
まさに100年企業を目指す経営者のベンチマーキングとして、その生き方が参考になります。
 

ガラパゴス化がなぜ悪い?!

たとえば、固有の進化を遂げたために世界標準になれなかった日本の携帯電話を、メディアが「ガラパゴス携帯=ガラケー」と表現しました。
これで、ガラパゴス化がマイナスのイメージになってしまいました。
しかし、これは大企業の話です。

ニッチ戦略の視点で考えると、ガラパゴス化ほど魅力的な戦略はありません。
なにしろ、強力な競争相手がいないのですから!

ちなみに、日本の携帯電話は、世界を見ずに日本の市場に応えることだけに専念して世界標準から外れてしまいました。
他方、アップル社のスティーブ・ジョブズは、NTTが開発したiモードのすごさに驚き、それをヒントに世界標準のiPhoneを創り出しました。
日本だけを、あるいは、自分たちの技術だけを見ていた日本の携帯電話メーカーと、世界から日本を見ていたジョブズとの違いです。
したがって、世界を見ながらガラパゴス化していけば、グローバルニッチも可能になります。
 

ガラパゴス戦略=藤屋式ニッチ戦略

ドラッカーの生態的ニッチをベースに、藤屋式ニッチ戦略を設計し改良を重ねてきたニッチ先生は、藤屋式ニッチ戦略の特徴をどのように表現すればわかりやすいか、ずっと考えてきました。

そしてついに、生態的ニッチをもっともわかりやすく、かつ、的確に表現している「ガラパゴス化」にたどり着きました。
ガラパゴス化すれば、独占市場を創ることができるし、独占市場になれば価格決定権が持てるので、高収益事業に転換できると思い至ったのです。

そこで藤屋式ニッチ戦略のキャッチコピー(正しくはタグライン)を「ガラパゴス化で高収益事業に転換する」としました。
これは、ドラッカーの『生態的ニッチ戦略』が目指していることでもあります。
したがって、ガラパゴス化する(=ガラパゴス戦略)のは、ドラッカー的にも正しいと自信を持って言えるのです。

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2021/10/07

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