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中小企業経営 事業目的を見直す
事業目的の構成要素
あえて「私たち」と言いますが、私たちが会社を経営するうえで最も大切なのに、最もおろそかにしているのが「事業目的」(当社は何をするための会社か?)です。
その事業目的は、「誰に:市場」「何を:商品やサービス」「どのように:流通チャネルや販売・営業方法」の3つの要素で構成されます。
言い換えると、「売り先」「売るモノ」「売り方」となるでしょう。
これは、事業戦略の3要素でもあります。
中小企業では、これを明確にするだけで、事業の骨格がほぼ決まってきます。
それをこれまでのように「無意識」あるいは「なんとなく」ではなく、鮮明に打ち出すことです。
「中小企業にそんなものは必要ない。要は、売れれば良いのだ!」というのは通用しません。
ヒト・モノ・カネ・ノウハウ・時間にかぎりがある中小企業だからこそ、事業目的を明確にし、その目的達成のために、顧客満足を前提に、競争で勝つ市場に、競争に勝てる商品やサービスを投入し、最も買いやすい流通チャネルや販売方法を組み立てていかなければならないのです。
たとえば、スーパーホテルの事業目的は、「誰に:ビジネスパーソンに」「何を:安心・清潔でぐっすり眠れる空間を」「どのように:やすい価格で」提供することです。
また、ちょっと前までのニトリの事業目的は、「誰に:日本の、そして世界の人に」「何を:欧米並みの住まいの豊かさを」「どのように:製造・物流・小売の一貫システムで」提供することです。
これによって、ビジネスモデルがきまり、やるべき業務、やらない業務もはっきりします。
事業環境の変化に合わせて事業目的も変える
ドラッカーが「ボトルネックは、ボトルトップにある」と言うように、社長が経営者としての最も重要な仕事を行うことからスタートしなければなりません。
そのスタートの仕事が【事業目的】なのです。
エスエス製薬の「ハイチオールC」は、事業目的ではありませんが、商品の使用目的を「二日酔いの薬」「全身倦怠に効く薬」から「しみ・そばかすに効く美白の薬」変えただけで、発売後20年を経過した既存の商品が、わずか2年間で売上げを3倍に伸ばしたときもありました。
この場合は、誰に:中高年の男女から若い女性へ、何を:全身倦怠から美白へ、どのように:薬局でのコンサルティング販売からドラッグストアでのセルフ販売への変更でした。
御社が、業績が低迷しているのならば、あるいは、業績をもっと伸ばしたいのであれば、まず「事業目的の明確化」または「事業目的の見直し」をやってください。
今回のような思考法は、下記のビジネス教材で習得できます
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2019/09/20 |