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ドラッカーの生態的ニッチ戦略012 固定と安定はちがう
変化を秩序と考える
私たちは、固定と安定を混同しがちです。しかし、2つの言葉は似て非なるものです。
前者は、「一定の位置に止まって動かないこと。また、動かないようにすること」です。
後者は、「平衡状態に微小な変化を与えても、もとの状態とのズレがわずかの範囲にとどまること」です。
会社経営に必要なのは、後者の外部から変化を与えられても平衡を保つことです。
この場合の平衡とは利益体質を指します。
多少の景気変動がっても赤字に陥らないことと考えてよいでしょう。
ドラッカーは、変化について、次のように述べています。
変化が秩序である。今日、われわれは変化それ自体を良いとも悪いとも見ない。たんに常態とする。秩序を変えるものとは見ない。秩序そのものと見る。私たちは、一度、良い状況をつくりだすと、それを維持しようとします。
秩序とはダイナミックに動く変化そのものであると認識する。そして、もし変化が秩序であるとするならば、それは人が予期し、方向づけし、マネジメントできるものであるとする。
(テクノロジストの条件)
良い状況を維持しようとするのは問題ないのですが、やり方を固定してしまうのが問題なのです。
環境は変化し続けているのに、やっていることを固定してしまうと、現実離れが起こります。
安定を保つには、環境に合わせて変化させなければなりません。
変化が秩序(もろもろの要素が相互に結びついて調和を保っている状態)ならば、それに合わせるように変化し続けるのが経営の秩序だと、ドラッカーは言っているのです。
=続く=
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