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ガラパゴス化のための 棲み分け と 食い分け

ガラパゴス化のための棲み分けと食い分け


 

高収益事業に転換できる

ガラパゴス化(高収益事業に転換するための独自市場を創ること)するには、「棲み分け」と「食い分け」があります。

◇棲み分けとは、他社が対応したがらないニーズに応えること。
◇食い分けとは、他社が対応したがらない顧客を選ぶことです。

他社がやりたがらないことがポイント

できないことは物理的な障壁ですので、やがて他社でもできるようになります。
「誰かにできたことは、ほかの誰かにもできる」とはドラッカーの言葉です。

確かに、そうして文明は発展してきましたし、各分野で記録が塗り替えられてきましたので、これは間違いありません。

しかし、やりたがらないことは心理的な障害(マネ防止策)ですから、やりたくないことに変わりありません。
その心理的な障壁には、「相対的に小さな市場」「業界の非常識」「これまでのやり方では利益が出ない」「めんどうくさい」があります。
これらの視点から対象市場、対象顧客を選んでみてください。

ガラパゴス化の事例 グラミン銀行

バングラデシュのグラミン銀行は、誰も相手にしなかった貧困層を対象に、少額融資するために立ち上げられた銀行です。
◇貧困層の人々に融資するのは業界の非常識です。
◇少額なうえ、貸し倒れ率が高いことが想定され、利益が出そうにありませんでした。
◇そのうえ、これを実現するために、「めんどうな仕組みづくり」が必要でした。

この事例には、マネ防止策の「業界の非常識」「これまでのやり方では利益が出ない」「めんどうくさい」の3つが当てはまります。
グラミン銀行は、この未開拓の市場を開拓して大きな市場に成長させました。
そして、多くの人の貧困層からの脱却に貢献したのです。
同行が開拓した市場は大きく成長したのですが、「先行者利益」と「対応がめんどう」なため、現在もガラパゴス化と呼んでもいいでしょう。
この事例の発想は「ガラパゴス化」の参考になりますので、ぜひ、「グラミン銀行」でネット検索してみてください。


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2021/10/13

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