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ニッチ戦略 既存市場をさらに細分化する意義

市場のセグメンテーション
 

現在の市場の知識を活かす

「新規市場を開拓する=別の市場に出て行くこと」と考えがちです。
しかし、「新規市場=これまで対応していなかった市場」ととらえ直すと、まったく対応が違ってきます。
「勝手知ったる他人の家」という諺がありますが、ほとんどの人は、「自分の家」のほうを、よりよく知っているはずです。

「隣の芝生は青い」とか、「隣の花は赤い」と言われているように、とかく他の市場は良さそうに見えるものです。
しかし、そこには、現在の市場と同じように、過激な競争が行われています。
その競争が外部から見えないだけです。

そこで、他の市場に出て行くのではなく、現在の市場(ニーズ)を細かく分けて(セグメントして)いくと、お客様のニーズに応えきれていない「生態的ニッチ」な市場がたくさん現れてきます。
それは、肉眼では見えなかったものが、虫メガネや顕微鏡では見えてくるようなものです。
 

他社が対応したがらないニーズはどれか?

そのなかから、あなたの会社の強みを活かせ、かつ、顧客が熱心に求めているけれど他社が対応を渋っているような「めんどうくさいニーズ」や「現在の価格、現在の提供方法では儲かりそうにないニーズ」に焦点を絞って対応します。

この方法が有効なのは、ほとんどの会社は、「楽して儲かりたい」と思っていますし、意図的には「儲からないことはやりたくない」と思っているからです。 つまり、創意工夫をせず、深く考えもせずに、効果よりも表面的な効率を優先するのです。

ですから、ニーズはあるのに対応する競争相手がいないという最高の事業環境がつくれて、粗利益率も高くなります。
これこそが、既存の市場を細分化する意義です。

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2022/08/03

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