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値上げ戦略 値上げの可能性を知る4つの質問
価格を戦略としてとらえているか
価格を戦略的にとらえずに、単にコストを計算して、業界で一般的な粗利益率を乗せている企業がほとんどです。価格は、本来、企業が自社の事業(商品や提供方法)の価値を、対象市場のどこにポジショニングしようとしているかを、市場に伝えるものです。
したがって、値札や商品につけられた単なる数字ではありません。
うまくポジショニングされた事業は、自社の望む価格まで値上げすることができ、大きな利益をもたらしてくれます。
つまり、特徴のある商品や提供方法であれば、価格を戦略的にとらえることで値上げできるのです。
では、貴社で値上げが可能になるかどうか、次の4つの質問に答えてみてください。
貴社に事業で誰かが救われているか?
顧客にとって、商品やサービスは問題解決の手段です。誰かの役に立てることでなければ「手間賃程度の利益」しか得ることはできません。
反対に、「ないと困る」「あるから安心できる」事業であれば、存在意義を示すことができます。
貴社の事業は、これに当てはまりますか?
貴社しかできない事業か?
誰がやっても同じような事業で利益を出すことはできません。特徴がなければ、良くて価格競争、市場が冷え込めば廃業・倒産です。
もちろん、値上げなどは論外です。
しかし、事業そのものは誰でもできますが、商品や提供方法が貴社でしかできないものであれば、事業として成り立ちますし、値上げも可能です。
貴社の事業は、これに当てはまりますか?
貴社しかやりたがらない事業か?
物理的には誰にでもできる事業ですが、業界の非常識な顧客の要望である、めんどうくさい、儲かりそうにない、などの理由で、ニーズがあるのに他社がやりたがらないことをすると値上げが可能になります。貴社の事業は、これに当てはまりますか?
独自化・差別化を自覚すると値上げできそうか?
最後は、当然のことながら収益性についての確認です。ニーズがあるのに競合がない。
それなのに、コストに一般的な粗利益率を乗せているだけの事業であれば、値上げは可能です。
値上げの手段は、独自化や差別化できていることを自覚するだけです。
貴社の事業は、これに当てはまりますか?
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2021/02/02 |