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ニッチ先生の見聞思 一点突破、全面展開
成果をあげる方法
ドラッカーによると、仕事ができない人は、何にでも少しずつ手を出すそうです。そのうえ、それぞれに要する時間を少なめに見積もります。
しかし、ほとんどの仕事は、順調にいくことはありません。
一つの仕事が予定時間をオーバーすると、他の仕事すべての予定が狂ってきます。
それが、一つひとつの仕事で生じると、収拾がつかなくなり、すべての仕事が中途半端になるか、パニックに陥るか、です。
勉強においても同じことが言えます。
「わからないことを、わかろうとするのが勉強」ですから、同時に様々なことを学ぼうとすると、わからないことが蓄積し、わからないことだらけになってしまい、行動に移せなくなってしまいます。
それでは、せっかくの勉強が、時間と経費のムダ遣いで終わってしまいます。
仕事においても勉強においても、成果をあげるための活動が、タイトルの「一点突破、全面展開」です。
一点を突破できると状況が様変わりし、やるべきことの優先順位も変わってきます。
第一位の優先順位のみに集中する
「やるべき仕事」と「使える時間」を比べると、つねに時間のほうが不足しています。大きな会社のように、代わりにやってくれる人がいればよいのですが、中小企業の実態では「無いものねだり」です。
もっとも、大企業の社長になると、やるべきことが天文学的に増えますので、時間の不足状態は、中小企業の経営者の比ではありません。
そう考えると、対策は一つだけです。
会社経営においては、やるべきことの優先順位を決め、優先順位の一位から目標(ゴールと納期)を定め、必要なヒト・モノ・カネ・時間を割り出し、使えるヒト・モノ・カネ・時間がなくなれば、それ以外の仕事は最低限に抑えることです。
たいへんリスクがるように感じますが、実はもっともリスクが低いのです。
優先順位を決めるときの判断基準に「80:20の法則」(パレートの法則)を使うと便利です。
それは、「全体の20%の仕事で、全体の80%を変えるような仕事は何か」を見つけることです。
この数値(割合)は、70:30や90:10のように、会社によって、状況によって変わります。
たとえば、赤字企業であれば【既存商品やサービスの粗利益率をあげること】に集中してください。そのために、
- 自社の強み(品質・納期・サービスなど)を特定して、
- その強みをもっとも評価してくれる顧客を特定(ペルソナを設定)し、
- その客層に向かって販促活動をすること
これが、全体の仕事のほぼ20%にあたります。
上記の仕事に集中して取り組めば、粗利益率はアップできます。
赤字企業では、ヒト・モノ・カネ・時間がなく、かつ、問題・課題が山積していますが、適性な粗利益率を伴なう売上げをつくれば、突破口が開けてきます。
黒字企業でも、【既存商品やサービスで、理想の粗利益率をあげること】に集中してください。
そうすれば、顧客満足を高めることを考えなければならなくなるため、さらに独自化や差別化が図れるようになります。
その状況での優先順位を決める
状況が変われば、やるべきことの優先順位も変わります。ですから、変わった状況を踏まえて、ゼロベースでやるべきことを考えてください。
理想企業を設計し、やるべきことをリストアップすると、優先順位は自(おの)ずから見えてきます。
経営知識を部分的に知っているだけで経営するか、体系的に知ってから経営するかで、社長の思考は劇的に変わります。
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2020/07/30 |