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ドラッカーの生態的ニッチ戦略 004 中小企業の経営の基本と原則 その4

規模的成長が優先か、質的成長が優先か
 

規模的成長が優先か、質的成長が優先か

ドラッカーの教えに、
「企業にとって、より大きなものに成長することは必ずしも必要ではない。 しかし、常により優れたものに成長する必要はある」(現代の経営)
というのがあります。
また、それをもう少し具体的にした表現に、次のようなものがあります。
もし「規模を10年以内に二倍にする」ということが現実的でないのであれば、資金や、人や、資源の「生産性を10年以内に二倍にする」という目標をかかげなければならない。 (マネジメント・フロンティア)
このブログは、生態的ニッチで、限定的な市場を独占する方法を伝えるブログです。
「独占だから、質をあげなくても、顧客は買わざるを得ないだろう」と考えるのは短絡的すぎます。
顧客は、満足できなくなり、代用できるものがあれば、そちらに代えます。
また、単に買うのを止めてしまいます。
したがって、事業はつねに進化し続ける必要があります。
たとえば、設立当初のアマゾンは赤字経営を続けていました。
それは、規模的成長を目指したからではなく、質的成長を目指したからです。
創業者のジェフ・ベゾスは、通信販売において、物流センターが戦略的な要素になることを理解していました。
つまり、物流網(質)の構築を優先したのです。
その根拠は、次のドラッカーの記述にあります。
今日、ほとんどの事業において、配達は後方支援の1つとして、事務職員が担当する日常業務である。よほどの問題が起こらないかぎり、定型の業務にすぎない。ところがeコマースにおいては、配達は差別化の最大の武器になる。決定的に重要なコア・コンピタンス(中核的な強み)となる。いかに強力なブランドであっても、配達のスピード、確実さ、顧客対応力が決定的な競争力要因になる。(ネクスト・ソサエティ)
『ネクスト・ソサエティ』は、2002年に書かれた本です。
ジェフ・ベゾスが同書を読んだかどうかは不明ですが、戦略的に間違っていないことは理論的にも確かです。
また、宅急便を生み出した、ヤマト運輸の小倉昌男さんは、集配用のトラックの積載量が一定水準を超えると、宅配事業は黒字にできると確信して、集配網・物流網を構築していきました。
これも質的な成長を優先したと考えることができます。

=続く=

*図表と中小企業の事例は著書に記載します。
 

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2020/01/14

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