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まず、不敗の地に入る
■ 「孫子の兵法」の教え
今から2,500年前、孫武は「孫子の兵法」を書きました。
まだ、紙が発明される前のことでした。
それまでの戦は「勝つも負けるも運しだい」とされていたのですが、そこに孫武が「勝利の法則」を確立したのです。
「孫子の兵法」で最善の策とされているのは「戦わずして勝つ」ことです。
どうしても戦わなければならないときは、勝てる相手と戦うことです。
その次の策は、勝つ体制を整えてから戦うことです。
軍形は、「まず、不敗の体制をつくり、次に敵の隙につけ入ること」としています。
ですから、華々しい勝ち方ではありません。
言い方を変えれば、勝つべくして勝つ横綱相撲のようなものです。
このように、最善の勝利とはとても地味なものに見えるのです。
たとえば、野球では、一流の選手ほどファインプレーがありません。
彼らは打者によって守備位置を変えます。
また、打球を追うときも第一歩目が速いため、落下地点に楽々到達しますので、観客には、ファインプレーに見えないのです。
経営も同じです。
まず、ライバルがいないオンリーワン市場をねらうことです。
それがムリならば、弱い競合しかいないニッチトップ市場をねらいます。
その際、負けない態勢を整えてから事業を展開することです。
■ 生態的ニッチ市場=不敗の地
生態的ニッチは生物学の用語で「適所」という意味があります。
また、ニッチの語源には「巣」という意味もあります。
動物・鳥にとって巣は安心・安全な占有できる場所です。
私たち人間では「家」と表現しています。
「生活面で家を持っているのであれば、仕事面でも『家』のような占有できる場所(市場)を持ちましょう」、というのが藤屋式ニッチ戦略です。
まず、生態的ニッチ戦略でオンリーワンかニッチトップ事業を確立して高収益企業に転換します。
これが、「不敗の地に入る」ということです。
そして、複数の生態的ニッチ市場を開拓し、マルチプル・ニッチャーになって継続的に儲かる仕組みを完成させてください。
そうすると、高収益を維持しながら、成長することが可能になります。
もちろん、1つの生態的ニッチ市場に集中するのも有効な事業戦略です。
「孫子の兵法」で最善の策とされているのは「戦わずして勝つ」ことです。どうしても戦わなければならないときは、勝てる相手と戦うことです。その次の策は、勝つ体制を整えてから戦うことです。それを実践するのが生態的ニッチ戦略です。
■ 生態的ニッチ戦略は下記の会員制セミナーで学べます
◆既存事業の高収益化と既存商品を高付加価値化する
【藤屋式ニッチ戦略塾】6ヵ月コース(通塾コース)
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2019/11/26