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ニッチ戦略 ダイソーがきたらすぐ逃げる
戦わなければ負けない
100円ショップのように、商品の差別化もできない、顧客層も同じ。
このような業界で下位の企業が生き残ることは可能なのでしょうか?
100円ショップのトップはダイソー(売上高4,548億円)で、2位セリア(同1,591億円)、3位キャンドゥ(同692億円)、4位ワッツ(同481億円、経常利益率2.3%)です。
業界4位のワッツは、ダイソーの10分の一ほどの規模で、なんとか市場に留まっています。
その秘訣は、強い相手と戦わないこと。
とくにダイソーとは絶対に戦わないことにしているそうです。
それを端的にあらわす言葉が「ダイソーが来たらすぐ逃げる」です。
ワッツの「すぐに逃げる」ための3つルール
ダイソーと戦わずにすませるための基本的な条件は、
- ローコスト出退店
- ローコスト・オペレーション
- 地域別責任体制
(1)は新店への投資額を少なくし、退店時の損失も少なくし、迅速な撤退を可能にする。
(2)はアクセスが不便なショッピングセンターやスーパーの一角に出店する。だから、低い売上高でも利益の確保が可能になります。また、標準化しているため効率的な多店舗展開が可能になっています。
(3)は現場に出退店の権限を委譲しているためタイムリーな意思決定が可能になります。
このような仕組みにしているので、差別化が難しいと思われる100円ショップでも、利益を出し続けることができるのです。
しかし、このようにして出店しても、たまにダイソーが近隣に出店してくることがあるそうです。
そのときは、スタコラサッサと逃げ出すのです。
中小企業が継続的に儲けるためのニッチ戦略
私たちは、商売がうまく行き出すと、ついつい強者とも勝負したくなります。
そうすると、厳しい競争市場(レッドオーシャン)での戦いになり、体力に劣る中小企業は疲弊してしまいます。
したがって、中小企業は、戦わない経営がもっとも優れた経営です。
それがニッチ戦略です。
ちなみに、生物学での「ニッチ」とは、生存領域のことで、独占できる空間、場所をさします。
ビジネスでは、「ニッチな独占市場」となります。
「独占市場」、なんとも良い響きですよね。
このようなニッチ戦略が、下記のセミナーで学べます
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- 対象者:継続的に学ぶ意志がある中小企業の経営者
2019/09/20