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ぴよぴよドラッカー教室012:マーケティング、生産性、イノベーションの関係


3つの機能に重要度の優劣はないが、順番としてはマーケティングが先にくる

◆3つの機能は同じレベルで重要◆

企業は、顧客が、自社の望む価格で商品を買ってくれないと存続できません。
ですから、基本的にはマーケティングが始めにきます。
しかし、マーケティング志向には、常にコストの増加圧力があります。
それに対応するためには、生産性の向上が欠かせません。
より顧客のニーズに応え、より満足度を高め、そのうえで成長の糧である利益を獲得していくためには、現状のやり方や仕組みだけでは、限界がきます。
そのため、イノベーション(革新や継続的な改善)が必要になってきます。
ただし、順番は既述の通りですが、重要度には優先順位はありません。
どれ一つ欠けても企業は衰退します。
なお、予期せぬ成功で商品開発が行なわれ、「それを誰に・どのように売るか」ということも、実際の経営では起こります。 その場合は、イノベーション ⇒ マーケティング ⇒ 生産性の順番になることもあります。

◆3つの機能をワンセットで考える◆

いつも、マーケティング ⇒ 生産性 ⇒ イノベーション、の順番になるとは限りません。
ときには、技術的なイノベーションが、顧客満足を引き出したり、画期的なコストダウンを実現したりすることもあるでしょう。
また、生産性の向上により、可能となる価格設定やサービスの充実が図れることもあります。
あるいは、企業が危機的状況にあるときには、なりふり構わず、在庫処分や利益の確保をしなければならないときもあります。
とは言え、マーケティング、生産性、イノベーションを別々にやっても、効果が出ないため、単なる浪費(ムダなコスト)に終わってしまいます。
状況を踏まえつつも、原則的には、3つの要素間をワンセットで考えること、長期と短期のバランスがとることも必要です。

2019/09/20

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