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コンセプトを変えると発想が変わる
マーケティングに重要な定義づけ
発想を閉じ込める既成概念
業界の常識で「○〇とはこういうもの」と決めつけてしまうと、発想が広がらず、事業を閉塞状態に追い込んでしまいます。たとえば、旭山動物園(北海道旭川市)の改革も、「行動展示」という定義への変更で生まれ変わりました。
旭山動物園は、パンダがいなくてもブランド化でき、全国からお客様を集めることに成功しました。
また、セブンイレブンの店頭に2020年冬から、一風変わった食品、「TOFU BAR」(豆腐バー)が並んでいます。
サラダチキンバーのような形状で、片手で食べられるのが特徴です。
通常の豆腐に比べるとかなり硬めで、従来の食感とも違います。
作ったのはアサヒコ(さいたま市)。ステイホームの追い風を受け、豆腐バーは累計で800万本近く売れるヒットになりました。
既成概念がない人の発想を大切にする
誕生のきっかけは中途採用の社員のアメリカ出張でした。2018年にアメリカのスーパーの売り場を視察すると、豆腐が精肉などと同じようにタンパク源として売られていました。
日本の豆腐は冷ややっこ、味噌汁として食べるのが普通で、その市場は低迷しています。
「豆腐をもっと自由に食べられる「チキンバー」のような形にできないだろうか?」と考えてみました。
豆腐業界への経験が浅いだけに発想は斬新でした。
豆腐は柔らかく作るのが「豆腐業界の常識」ですが、製造部門に「硬い豆腐を作ってほしい」と頼んでみました。
しかし、なかなか応じてくれません。
粘り強くお願いし続けていたら、賛同者が現れ、「硬い豆腐」作りに突き進むことができたのです。
安売りしなくてもいい!
ほとんどの業界で、過度な安売りに走りがちな日本市場です。動物はもっと本来の動物らしく動いてもいいし、豆腐は硬くてもいいのです。
豆腐のように特売品になりがちな商品でも、「どうせウチの商品はこんなもの」と見切らずに、定義を変更するために行動してみましょう。
そこから、商品開発、市場開拓の可能性が広がってきます。
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2021/11/12