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ニッチ戦略 ドラッカーの生態的ニッチ
動物や植物を見ていると、競争には弱いが、生命力は強い種類のものが多数います。
彼らは、自分自身の強さも弱さも知っていて、強みを活かし、弱みを意味のないモノにするために、生存に適した場所(ニッチ)に生息しています。
生態的ニッチは、これらの動物や植物に学ぶ「競争しない経営」の在り方です。
生態的ニッチは、ペルソナイズ戦略を構成する重要な要素です。
◆ドラッカーの生態的ニッチ◆
ドラッカーの生態的ニッチ戦略は、実に単純です。
限定的な市場で、「オンリーワン企業になる」ということです。
つまり、
- 小さな領域で実質的な独占を実現する
- 競争を避ける戦略であり、挑戦を受けないようにする
- 対象市場で決定的に重要な商品を手がけながら、他社が挑戦しない状況をつくる
◆3つの生態的ニッチ◆
生態的ニッチ戦略の基礎になっている生態的ニッチには、3種類あります。
- 競争排除
- 食い分け
- 棲み分け
食い分けでは、状況次第で相手に食べつくされる可能性があります。
棲み分けには、前2つのようなリスクがありません。
◆生態的ニッチに企業規模は関係ない◆
フェラーリの事例で分かるように、生態的ニッチには、絶対的な企業規模は関係ありません。
あくまでも相対的な規模の問題です。
生態的ニッチの市場は特定の市場ですから、対象市場が大きければ、それなりの企業規模まで成長できます。
反対に、対象市場が小さければ、極小規模の企業に留まらざるをえません。
◆あなたへの質問◆
生態的ニッチ(棲み分け)は、決して縮(ちぢ)み志向ではなく、規模的にも成長できる領域だと思いませんか?
あなたの会社の生態的ニッチの状況は、
- 競争排除ですか?
- 食い分けですか?
- 棲み分けですか?
今後、どうしますか?
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2019/09/20