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事業や商品にはライフサイクルがある


事業や商品のライフサイクル
 

事業のポートフォリオ分析

ボストンコンサルティンググループが開発した、「事業ポートフォリオ」(PPM:プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)というのがあります。
これは、市場の成長率と市場シェアで、「金のなる木商品」「花形商品」「問題児商品」「負け犬商品」に4分類するものです。
  • 市場が成長し、市場でのシェアが高い「花形商品」
  • 市場の成長が鈍り、市場でのシェアが高く投下資金を回収できるようになっている「金のなる木商品」
  • 市場は成長しているが、市場でのシェアが低いので先行きが不透明な「問題児商品」
  • 停滞した市場で市場シェアも低い「負け犬商品」
  このPPMはたいへん有名な分析方法ですが、唯一の欠点は、市場の定義次第で成長率もシェアも変わるので、ほとんど役に立たない分析手法だということです。
また、問題児や負け犬に分類されていた商品が利益をあげる商品に変わることもあります。
あるいは、金のなる木と信じていた商品が、ヒト・モノ・カネ・時間を過剰に投入することで高い市場シェアを維持していて、ほんとうは利益が出ていなかったということもあります。

このように、PPMは問題だらけの分析手法ですが、商品の位置づけは静的ではなく、動的であるという考え方は参考にできます。
ちなみに、20世紀の最高の経営者の一人と言われているGE(ゼネラルエレクトリック社)のCEOだった故ジャック・ウェルチは、各事業部の市場シェアが一定の数値を超えると、市場を定義し直させて、市場シェアを意識的に低下させていました。
それで、健全な成長をうながしていたのです。
 

ドラッカーのライフサイクルでの分類

ドラッカーは、商品をライフサイクルの視点から、明日の主力商品、今日の主力商品、昨日の主力商品、開発商品、生産的特殊商品、シンデレラ商品など11に分類していました。
ドラッカーの商品分類は、粗利益率、粗利益、売上、販促費や人件費などのコストをもとに、数値や数値の推移によって分類するので基準がブレません。
複数の商品を取り扱っている企業では有効な分析手法です。
なお、「商品」を「事業」に置き換えると、大企業でも使えます。
 

ドラッカーを学ぼう

これはドラッカーの『創造する経営者』の一部を紹介したものです。
ドラッカーの経営論は、基本と原則に基づいていますので、流行に左右されることがない優れたものです。
したがって、経営環境が厳しくなっていくなかで、今後の指針にすべき思考法を教えてもらえます。
ぜひ、ドラッカーに取り組んでみてください。
ドラッカーの著書が難しく感じる方は、解説書もたくさん出版されていますので、そちらから始めることをお薦めします。

なお、もっと手っ取り早く、【藤屋式ニッチ戦略塾 戦略策定コース】で学ぶ方法もあります。
詳細とお申し込みはここをクリックしてください。

2023/02/14

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