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ドラッカー|乱気流時代の中小企業経営とは


ドラッカー|乱気流時代の中小企業経営とは
 

今はプランニングが使えない時代

ドラッカーは、著書『乱気流時代の経営』で、下記のように「乱気流時代にはプランニングが無効」と言っています。
乱気流の時代における経営は、新しい現実に直面することを意味する。
それは、わずか数年前には意味のあった前提や仮定からではなく、「世界はどうなっているのか」を問うことから、スタートしなければならないことを意味する。
プランニングは、継続性を前提とする。プランニングは、昨日のトレンドからスタートし、それを明日に延長する。
組み合わせは変わるが、項目や概念はほとんど同じままでよい。 しかし、もはやそのような方法は無効である。
乱気流の時代にあっては、最も妥当な前提は、構造そのものを変える特異な事象が生起することである。
しかるに特異な事象は、その本質からして、プランニングの対象にならない。
今日、最も危険な最大の乱気流は、政府、企業、労働組合のリーダーたちが抱いている幻想と、現実との間のギャップから生じている。
意思決定を行う者は、現実を直視し、通年に傾こうとする誘惑に抵抗して、有害無益な迷信にすぎない昨日の現実を退けなければならない。
なお、ドラッカーのいうプランニングは、「予測可能な将来を前提とした計画、長期の予測に基づく固定的な計画」 を指しています。
たとえば、「過去5年間、売上は年5%ずつ成長してきた。だから今後も同じペースで伸びるだろう」といった、過去データの直線的な延長に基づいた計画。
あるいは、「5年後にはこうなる」と断言し、その前提に沿って策定する経営計画などです。
 

中小企業が取り組むべき2つのこと

ドラッカー思考をベースにおいている僕は、主宰している【藤屋式ニッチトップ戦略塾】の塾生さんたちに、「今は、粗利益率アップ&新しい顧客層の開拓からスタートするように」アドバイスしています。
市場が成長しているときや、産業構造が変化しているときは、最低限の売上増は、企業を存続させるための必要条件です。

しかし、企業は、健全な成長と病的な成長の違いを知らなければなりません。
その見分け方は、実に簡単です。

企業全体として、経営資源(ヒト・モノ・カネ・時間)の生産性を高める成長は、すべて健全な成長です。
これに対して、量だけ増えて企業全体の生産性が向上しない売上増は、病的な成長であり、脂肪太りにすぎません。
もちろん、ある程度の脂肪は必要かもしれませんが、脂肪が少なくて困る企業はほとんどありません。

このため、まず、強みを活かして粗利益率アップに集中することです。
それと同時に、貴社の商品や提供方法を強く求め、それらの提供価値を認めてくれ、貴社の望む条件で買ってくれる新しい顧客層を開拓することです。

大きな売上を必要とする大企業には、このような方向へ戦略転換するのは難しいかもしれません。

しかし、中小企業であれば、勇気を少し出すだけで戦略転換できます。
財務的な余裕が少しでもあれば、リスクを最小限に抑えて戦略転換できます。

それは、現在の経営を続けるよりもはるかにリスクが低い事業戦略です。

その方法を【藤屋式ニッチトップ戦略塾】で、ぜひ、修得してください。
塾の詳細とお申し込みはここをクリックしてください。

やるべきことと具体的な方法がわかり、モヤモヤが晴れます。

2025/04/15

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