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新規事業創出の3ステップ 絞る ずらす 変える
ドラッカーは、「時として、発想の転換だけでイノベーションを起こせることがある」と言っています。
イノベーションを新規事業に置き換えても、同じことが言えます。
今日のテーマ、「絞る・ずらす・変える」が、まさにそのキーワードになります。
では、何を絞り、何をずらし、何を変えればよいのでしょうか?
◆絞る対象は、対象市場・対象顧客
まず、どのような人の、どのようなニーズに応えるのか、再検討します。
よく、「焦点を合わせる」とか、「フォーカスする」といますが、ほとんどの場合、自社からの視点です。
そうではなく、市場や顧客からみて、貴社がどのように見えるか、どのように見えるべきかを明らかにするのです。
特徴が分からなければ、顧客は貴社を選択しません。選択しないというより、選択のしようがありません。
過当競争の経営環境では、対象とするニーズ、対象とする顧客を絞り込むことが、競争から抜け出すファーストステップです。
◆提供する価値をずらす
ドラッカーは、「顧客は価値を買う」と言っています。
したがって、提供する価値を、他社と違うモノにすれば、競争環境から抜け出すことができます。
たとえば、過当競争のクリーニング業界では、ほとんどが「低価格」「スピード」という「提供価値」を訴求しています。
そうしたなかで、「あなたのもっとも大切な衣類だけをお取り扱いさせてください。買ったときのような着心地に仕上げます」という「提供価値」を打ち出してみます。
買ったときのような着心地が実感できれば、お金に余裕がある人は、もっとも大切な衣類以外も出してくれるようになります。
◆商品と提供方法を変える
対象市場・顧客に対して、提供する価値を具体化するのが、商品であり、提供方法です。
すべての人が満足する商品や提供方法はありません。
対象顧客を特定し、提供する価値を特定すれば、おのずと商品の設計と、提供方法が決まってきます。
価値をずらすのですから、提供する商品と提供方法を、業界の常識。平均的なものから大胆に変える必要があります。
変える着眼点は、
・新しいものを追加する
・対象顧客が望むことを大胆に増やす
・対象顧客がいらないものを取り除く
・優先順位が低いものを大胆に減らす
です。
既存事業を、「絞る・ずらす・変える」の視点で見直すと、非競争の事業になります。
これを、既存事業の転換で行なうか、新規事業として行うかは、あなたの判断です
もちろん、どのような形にするにしろ、貴社の強みを活かせることが大前提です。
具体的な方法は、下記のセミナー・塾で取り組んでください。
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2019/11/05