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ドラッカーの創造的模倣
同業他社の事例をマネしても利益は出ない
事例は参考にするためのものであって、そっくりマネをするためのものではありません。他人が着ている服が素敵だからといって、そのまま自分にピッタリ合うわけではないのと同じです。
まして、同業他社の成功事例をマネしてもレッドオーシャンから抜け出せるわけではありません。
かえって、泥沼の同質競争に踏み込むだけです。
もちろん、同業他社の動向には注目しなければなりません。
また、それに対する市場の反応にも注目しなければなりません。
しかし、市場へは、独自化あるいは断トツの差別化の視点からアプローチすべきです。
それなのに、同業他社の成功事例を求める企業(たとえば卸売業)は、他の産業(たとえば製造業)は、自社とは違うので参考にならないと言います。
とんでもない話ですね。
製造業は、設備投資や技能など、融通が利かない中で業績をあげなければなりません。
どこからでも自由に商品を調達でき、かつ、PB商品まで手掛けることができる卸売業や小売業にとって、製造業はもっとも創造的模倣の対象になる産業です。
ドラッカーによれば、創造的に模倣すべきは、他の国、他の産業、他の市場の成功事例や失敗事例です。
これらの成功や失敗をひと工夫してマネすればいいでしょう。
こ他の国、他の産業、他の市場の成功事例や失敗事例であれば、そのまま自社に導入することができませんので、嫌でも工夫が必要になります。
しかし、ひと工夫することでオリジナル(創造的)の事業や商品に転換することができます。
たとえば、セブンイレブンです。
アメリカで発展していたコンビニエンスストアを日本に導入し、ほぼオリジナルになるまで仕組みを変更して新しい産業を創造しました。
このような企業家精神をもって成功事例を求めるならば、利益率が高い企業に成長することができます。
もっとも、利益率が高くなれば必ず新規参入者が出てきます。
それを阻止するには、他社がやりたがらない仕組みにしてニッチ市場に留まることです。
あるいは、早期に断トツの差別化を図るために、総力を挙げて事業展開を図ることです。
前者は成長に上限を設けることになりますが、高い収益率を維持できます。
後者は大企業にまで成長できる可能性がありますが、ハイリスクを負うことになります。
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2023/01/24