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マーケティングの極意
ソニー開発の18か条
これは、ソニーの創業期につくられた商品開発の指針です。これによって、ソニーは、中小企業から世界的な大企業に成長しました。
したがって、マーケティングの勉強をあれこれやるよりも、この18か条を実践したほうが、コスト・パフォーマンスは良いと思います。
- 第1条:客の欲しがっているモノではなく、客のためになるモノをつくれ
- 第2条:客の目線ではなく、自分の目線でモノをつくれ
- 第3条:サイズやコストは可能性で決めるな。必要性・必然性で決めろ
- 第4条:市場は成熟しているかもしれないが商品は成熟などしていない
- 第5条:できない理由はできることの証拠だ。できない理由を解決すればよい
- 第6条:良いモノを安く、より新しいものを早く
- 第7条:商品の弱点を解決すると新しい市場が生まれ、利点を改良すると今ある市場が広がる
- 第8条:絞った知恵の量だけ付加価値が得られる
- 第9条:企画の知恵に勝るコストダウンはない
- 第10条:後発での失敗は再起不能と思え
- 第11条:モノが売れないのは高いか悪いのかのどちらかだ
- 第12条:新しい種(商品)は育つ畑に蒔(ま)け
- 第13条:他社の動きを気にし始めるのは負けの始まりだ
- 第14条:可能と困難は可能のうち
- 第15条:無謀はいけないが多少の無理はさせろ。無理を通せば、発想が変わる
- 第16条:新しい技術は、必ず次の技術によって置き換わる宿命を持っている。それをまた、自分の手でやってこそ技術屋冥利に尽きる。自分がやらなければ他社がやるだけのこと。商品のコストもまったく同じ
- 第17条:市場は調査するものではなく創造するものだ。世界初の商品を出すのに、調査のしようがないし、調査してもあてにならない
- 第18条:不幸にして意気地のない上司についたときは、新しいアイデアは上司に黙って、まず、モノをつくれ
ドラッカーに通ずる
18か条のほとんどが、ドラッカーの教えと同じです。なお、ドラッカーの著書にも、ソニーの事例が出てきます。
この18か条は製造業の商品開発ですが、サービス開発、販売方法の開発にも応用できます。
また、設立趣意書のなかには、次のような一説があります。
経営規模としては、むしろ小なるを望み、大経営企業の大経営なるがために進み得ざる分野に、技術の進路と経営活動を期する。これも、藤屋式ニッチ戦略がベースにしているドラッカーの【生態的ニッチ戦略】と、ほぼ同じです。
極力、製品の選択に努め、技術上の困難はむしろこれを歓迎、量の多少に関せず、最も社会的に利用度の高い高級技術製品を対象とす。
また、単に電気、機械等の形式的分類は避け、その両者を統合せるがごとき、他社の追随を絶対許さざる境地に独自なる製品化を行う。
藤屋式ニッチ戦略塾
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2020/06/22