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ぴよぴよドラッカー教室 013:優れたNPOから学ぶこと


NPOには「利益という概念」がないため、使命からスタートするので方針がブレません。

◆事業定義の必要性◆

優れたNPO(教育・福祉・宗教などの非営利組織)は、何かをする場合、必ずスタッフ全員の目的である使命(ミッション:事業の目的)の確認から入ります。
そして、使命にもとづく事業のみを忠実かつ集中して行ないます。
これは、組織の原則です。
同じように、優れた企業でも、事業領域内での活動を徹底しています。
たとえば、M&Aで有名な日本電産は、小型モーターの技術分野に特化しています。
また、二足歩行ロボットや小型ジェットを開発した本田技研工業も、事業目的である「モビリティ」(移動性)から一歩も出ていません。
しかし、企業には利益という「誤解の元」があるため、よほど意識しないと、ついつい目的から逸脱した事業に進出しがちです。

◆NPOの3要素◆

第1に、経営戦略が必要になります。成果(使命の達成)をあげるためには、企業の内部からスタートするのではな、経営環境や顧客ニーズからスタートしなければなりません。

第2に、経営に対するチェック機能を充実させる必要があります。
形骸化している取締役会の役割と責任を明らかにすることです。
執行と監査を同じ人間でするのは困難ですから、外部取締役を入れるのが良いでしょう。

第3に、社員のやる気を引き出すために、賃金や昇進だけでなく、「報酬としての責任ある仕事」を提供することです。 責任の伴わない「やりがいのある仕事」はないからです。

2019/09/20

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