ニッチ戦略　カスタマイズ

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ニッチ戦略　カスタマイズ

独自化をうながすもの

ニッチ戦略は独自化をめざす戦略です。独自化とはオンリーワンの存在になることです。
たとえ、自社が独自能力を持っていなくても、顧客に提供するものがオンリーワンの商品やサービスであれば、オンリーワンの商品を提供する企業となり、結果的に独自化企業と言えます。

カスタマイズとは

顧客の好みや使い勝手に合わせて、見た目や機能、構成といった商品やサービスの仕様（スペック）を変更することをカスタマイズと言います。
カスタマイズは大変だろうと思われるかもしれませんが、私たちの身の回りにも、カスタマイズされた商品はあふれています。
あなたが着ているスーツに、あなたの名前を刺繍していれば、それはカスタマイズされた商品です。
また、誕生日のケーキに、「〇〇ちゃん、お誕生日おめでとう！」と書かれたプレートがあれば、それもカスタマイズされた商品です。
カスタマイズの範囲はたいへん広く、ひと手間、加えるだけでオンリーワンの商品に変身させることができます。

カスタマイズの種類

独自化をうながすカスタマイズには４種類あります。

完全なカスタマイズ・・・ゼロから、一個人、一法人用につくる方法。注文住宅や豪華客船はこれにあたる
集団用につくるカスタマイズ・・・デルコンピュータが、ある企業向けに1,000台の同じ仕様のＰＣをつくる場合がこれにあたる
既製品を個人向けにカスタマイズ・・・iPadなど、購入してからユーザーが自分好みに変更していくのがこれにあたる
既製品を集団向けにカスタマイズ・・・量販しているユニフォームに社名や校名を入れるのがこれにあたる

独自化できないのは認識不足のせい

独自化は、大変難しいと考えていたかもしれませんが、顧客サイド、市場サイドから考えれば、いくらでもカスタマイズというオンリーワン商品を提供する独自化企業になることはできます。
ただし、顧客好みに手を加えるという「めんどうくさいひと手間」が必要になります。
しかし、その程度で独自化が図れるのであれば、とてもよいコスト・パフォーマンスです。
しかも、オンリーワン商品ですから、価格に反映することは可能です。
経営は認識次第で継続的に儲かる仕組みに転換できます。
カスタマイズは、試してみる価値がある提供手段です。