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マクドナルドを事例にマネジメントを解説する
アメリカでは、ハンバーガー店は、19世紀以降に増えはじめ、第二次世界大戦後には、大都市の街角のいたるところで見られるようになりました。
それを近代化したマクドナルドは、1953年からの25年間における最高の成功物語の一つです。
それまで当たりはずれも運まかせのパパママ・ストア的な事業に、はじめてマネジメント(体系化的な経営)を適用しました。
マクドナルドでは、まず最終商品を設計し、これに合わせて業務プロセスを組み直しました。
また、設備のほとんどをつくり直し、肉、玉ねぎ、パン、フライドポテトそれぞれの一片にいたるまで、同一のものを、同一の時間内に、完全に自動的に生産できるようにしました。
同時に、顧客にとってのハンバーガーの価値とは、品質と同質性、サービスの早さ、清潔さ、親しみやすさであると定義しました。
そして、これらすべてについて基準を定め、従業員を訓練し、給与システムさえ、この基準に照らして定めたのです。
これがドラッカーのいう「マネジメント」です。
しかもきわめて進んだイノベーションのマネジメントです。
なお、マクドナルドはサービス業を工業化した事例にもなります。
そしてこの考え方は、他のサービス業だけでなく、販売業にも知識労働にも応用できます。
『イノベーションと企業家精神』の一部を要約
2022/02/22