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値上げの手順 ポジショニングと強みの関係
強みが独自化や差別化の状況を決める
強みとは、卓越した能力です。具体的には、「他社ができないことができる」「他社がやりたがらないことができる」ことを指します。
経営は実践ですから、物理的にできる・できないは重要ではありません。
特定の顧客ニーズに応えることがめんどうなので、自社しか対応していない。
それで利益があがる仕組みをつくっていれば、りっぱな強みと言えます。
では、その強みの活用状況は、どうなっているか?
独自化(オンリーワン)や差別化(ニッチトップ)を実現できているか?
その独自化や差別化を、利益に転換できているか?
強みを発揮できるのは、どんなニーズに応えるときか?
市場には、競合がひしめいています。そのような経営環境にあって、「他社がやりたがらない『めんどうな顧客ニーズ』に応えることを自社の強みと定義する」と、独自化や差別化すべき領域(どんな市場ニーズに応えるか)が、見つけやすくなります。
強みとニーズが貴社のポジショニングを決める
ドラッカーは、「顧客が事業であるのと同じように、強みが事業である」と言っています。言い換えると、「対象にすべき顧客×自社の強み」となり、「強み×対応するニーズ=ポジショニング(違い・特徴)」になります。
これを、ポジショニングマップに置き換えると、縦軸が「特定ニーズへの対応 有・無」、横軸が「顧客への独自の対応 有・無」で、独自化や差別化あらわすポジショニングマップができあがります。
ぜひ、自社の独自化や差別化の状況を「見える化」できるポジショニングマップづくりに、チャレンジしてみてください。
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2021/03/26