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新規事業創出セミナー 強みを活かす
新規事業創出は流行を追わないこと
新規事業の創出は、流行を追うことではありません。
世間一般的にチャンスを思われているニーズには、誰もが目を付けます。
そして、儲かりそうだと分かると、雨後のタケノコのように多数の新規参入者がなだれ込んできます。
そうすると、すぐに過当競争(レッドオーシャン)になって儲からなくなり、淘汰が始まります。
したがって、レッドオーシャンになっても儲かり続ける客観的な根拠がなければ、流行の市場に入ってはいけません。
新規事業創出 は既存市場の細分化から始めること
中小企業が、レッドオーシャンになると分かっている市場に参入するのは上策ではありません。
新規事業の種(シーズ)は、御社が対象としている既存市場のなかにも潜んでいます。
既存市場は、「勝手知ったる自社の庭」ですから、低コストと単期間で対応が可能です。
「既存市場で新規事業?」と疑問に思うかもしれませんね。
事業の3要素は、「市場」「商品」「流通経路」です。
これを言い換えると、「誰に」「何を」「どのように」です。
市場を細分化するとは、この「誰に」を、絞り込んで特定することです。
「一般的な誰か」から「特定の誰か」に変えれば、商品・提供方法、流通経路も「特定の誰かバージョン」になります。
つまり、新しい事業になるのです。
それでも、市場の大枠は変わりませんので、自社の強み(技術力や市場の知識)が確実に活かせます。
新規事業創出 のポイントは、市場の知識と自社の強み
顧客の問題を、自社に強みで解決するのが事業(ビジネス)です。
自社の強みには大別して2つあります。
市場の知識と技術力です。
市場の知識を活かす
まず、既存市場を細分化(セグメント)してみます。
細分化は、法人であれば、業種、機能、品質、仕様、用途、価格帯、サービス、柔軟な対応などを基準に行ないます。
個人であれば、性別、年齢、サイズ、価格帯、ライフスタイル、価値観、趣味などを基準に行ないます。
これらは、市場を熟知しているからこそできる分析です。
市場を知らないと、細分化ために必要な項目が出てきません。
細分化していくと、顧客が満足していない(手薄・手付かずの)ニッチな市場がたくさん出てきます。
たとえば、十分に対応していないことについては、営業パーソンが、「顧客の愚痴」として情報を持っています。
また、未対応のニーズに対しては、「こんなことできないの?」とか、「こんなことができればいいのに!」とか、顧客との会話で、いくらでも出てきます。
これが、強みである「市場の知識」を活かすということです。
技術力(ノウハウ)を活かす
強みが事業です。
どのようにチャンスに思える事象でも、強みを活かせる領域でなければチャンスには成り得ません。
顧客にとっての魅力が出せないからです。
あるいは、競合商品よりも魅力的な商品や提供方法にならないからです。
たとえば、小さくする技術は強みです。
顧客ニーズを引き出すトークも強みです。
短納期も強みですし、図面がなくても現物を見て部品を作れるのも強みです。
もう1つ、「他社にもできるが、面倒なので他社はやらないけど、自社はやっている」というのも強みです。
でも、この場合、ほとんどの企業が価格に転換できていませんので、コスト増で終わっています。
この「強みの特定」がけっこう厄介です。
ほとんどの企業は、当たり前にできていることを「強み」とは、思っていません。
人は、当たり前には気づかないものです。
たとえば、習慣や癖(くせ)は、当たり前(無意識)にやっていますが、当人は気づいていません。
強みも、それと同じようなものです。
当たり前に気づくには、訓練が必要です。
あるいは、外部の専門家に教えてもらうことです。
「脚下照顧」(自分の足元をよくよく見よ)という禅の教えもあります。
また、「幸せの青い鳥」は、探し求めるまでもなく、心の中にいました。
「隣の芝生は青い」ものですが、ビジネス・チャンスは「自社の庭」にあります。
今回のような視点で、新規事業の種(シーズ)を探してみてください。
このような思考とスキルで新規事業を創出するセミナー
強い事業を持っている企業は既成概念に縛られ、新規事業のアイデアがなかなか出てきません。
開発までの時間を短縮したい方は、ぜひ、下記のセミナーにご参加ください。
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逆に考えれば、6ヵ月で新規事業を創出するということです。
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なお、参加者が競合関係になる場合、後からお申込み頂いた方の参加をお断りします。
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2019/09/20